Othello! JAPAN Blog


今はもうオセロはやってない(と思う)井端三段の「数字で見るオセロ。」。

http://www.geocities.jp/tibata001/OTH/stats.html
この考え方をそのままぱくって、今回の世界選手権について計算してみたのが上の図です。
予選13ラウンド8勝5敗以上の選手について、予選13試合に関する統計を取ってみました。
ほんとは全員について計算しましたけど、全部掲載するのもアレなので上位だけにしました。

ちなみに、試合数が13より小さい人は、世界戦のサイトに棋譜が掲載されていない対戦があったことを意味しています。

驚異的なのがやっぱり山川七段の終盤力ですね。誰かのツイートで3.2石と見たのですが、さっき作ったソフトで計算したところ、どうやら2.9石のようです。ゼブラで再確認とかはしてないので、間違ってたらごめんなさい。
そんな山川七段、40手目時点の勝率で見ると他の上位選手と比較して数字が落ちています。その分を脅威の終盤力でカバーした、ってことなんですかね。

Brian Rose の40手目勝率100%ってのが驚きの数字。これもゼブラ確認はしてないのでバグだったらごめんなさい。
13局中少なくとも12局は40手目でリードしていたのですが、41手目以降でそのうち5ゲームがまくられてしまってます。

そんな感じで、細かく数字を読み解くところまではやりませんので、あとは自由に読み取って下さいませ。

以前、Galaxy Note の電池を新しくしたことを書きましたが、それとはまた別の問題がありました。
充電するときにUSBケーブルを突っ込むところ、あそこの接触が悪くて、差してから下方向に力を加えないと充電できなくなっちゃってたのでした。

修理に出してもいいんだけどもちょいとめんどくさいし、本体交換になってOSをAndroid4にされちゃうのも嫌。

ってことで、こんなブツを購入してみました。


こいつがあると、Galaxy Note本体は不要で、直接充電池に充電できるのです。

先日電池を2個買いましたので、1個を本体に入れて使ってるうちに、こいつを使ってもう1つの電池を充電しときます。本体で使ってる電池の残量が減ってきたら、電池を入れ替えます。

とまぁ、電池を入れ替える手間はあるわけですが、ケーブルを繋ぎながら使うというイライラからは解放されるわけで、結構この使い方気に入ってます。



3日間に渡る世界選手権が幕を閉じました。
2012年の世界選手権、2013年のWorld Cupでどちらも準優勝だった岡本八段が見事優勝!
いやぁ、見ててほんとしびれました。

さてさて、世界選手権のルールで、最近変更になったものがいくつかあります。

現在のルールは、世界選手権のウェブサイトの以下のページに掲載されています。

WOC Rules
■2013年から変更になったルール

1. 3位決定戦・女子決勝・準決勝進出プレイオフの手番

2012年までは、予選上位者が手番を選択でき、また、引き分けの場合の勝ちの権利も得られました。
今年から、いわゆる日本の「引き分け勝ち」ルールが導入されました。
予選上位者が、日本の伏石で言うところの「伏石に勝った」状態になります。
つまり予選上位者が、手番か引分勝ちの権利を選択します。

今年の女子決勝がまさに引き分けだったわけですが、これは予選上位の Carolineが白を選択、そして自動的にKatieが黒番で引分勝ちの権利を持っていました。ということでKatieの優勝となりました。

2. 団体戦の計算方法

各国3名の無差別代表と女子代表1名が参加できます。
昨年まで、団体の成績は無差別3名の勝数の合計としていましたが、今年から、女子を含めた4人の中の上位3名分の勝数の合計がチーム成績となります。
無差別3名の成績 > 女子の成績 な国には影響のない変更です。

ちなみに、このルール変更で利益があったのはスウェーデンチーム

 スウェーデン選手の成績
  Tintin Eng {SWE} 8.5 (982)
 *Caroline Odsell {SWE} 8 (1023)
  Nils Berner {SWE} 7 (987)
  Oskar Eklund {SWE} 7 (957)

従来のルールなら、8.5+7+7 で22.5勝になりますが、今年のルールだと8.5+8+7で23.5勝になります。

■数年前に変更になったルール

1. プレイオフ

以前は、13ラウンド終了したところで4位と5位が同じ勝数の場合に準決勝進出をかけたプレイオフが行われました。

現在はこれが更に拡張されていて、

 1位と8位が同じ勝数の場合その2人でプレオフ
 2位と7位が同じ勝数の場合その2人でプレオフ
 3位と6位が同じ勝数の場合その2人でプレオフ
 4位と5位が同じ勝数の場合その2人でプレオフ

と、理論上は13ラウンド終了したところで1人も準決勝進出が決まらないケースもあります。
例えば2009年の世界選手権では、13ラウンド終了時点でこんな状態:

 1. Makoto Suekuni {SIN} 10 (1130)
 2. Masaki Takizawa {JPN} 9.5 (1137)
 3. Yusuke Takanashi {JPN} 9.5 (1103)
 4. Sebastien Barre {FRA} 9.5 (1077)
 5. Matthias Berg {GER} 9.5 (1069)
 6. Nicky van den Biggelaar {NED} 9.5 (1058)
 7. Milosz Cupiał {POL} 9 (1126)


2位〜6位が同じ勝数。
当時のルールでは4位と5位、すなわちSebastienとMatthiasでプレイオフを行ったわけですが、現在のルールだと、更に3位のYusukeと6位のNickyもプレイオフを行う必要があります。
幸い7位は9.5勝ではないので、2位の滝沢さんは同じ9.5勝ではありますがプレイオフ無しで準決勝進出が決まります。

2. ラスト2ラウンドの同国選手の対戦

2009年までは、最後の2試合は同国選手は当たらないというルールがありました。
自国の選手をわざと大きく勝たせるといった八百長を危惧してのルールかと思います。
ただ、基本的にはそこで対戦しているということは互いに近い成績のはずで、八百長なんか起こらないだろう、むしろ当たらないで済む方がずるいんじゃないの、という考え方で、2010年よりこのルールは撤廃されています。
実際、2010年の最終戦では、高梨―滝沢戦が組まれています。

ちなみに、2006年の水戸の世界選手権では、この「当たらない」ルールによって私はかなり救われています。
早々に3敗を喫してしまって崖っぷちだったわけですが、このルールによって為則九段と当らずに済み、3敗を守って準決勝に進めたのでした。

  * * *

他にもなんか細かいことがいろいろあるかもですが、その辺は本家のサイトで確認して下さい!

世界選手権が始まりましたねぇ〜。

今6回戦が終わったところですが、山川七段が5勝1敗、岡本八段が4勝1敗1分、宮崎七段が3勝2敗1分という状況。
女子代表の佐野六段は3勝3敗で、女子の2位グループに入ってますね。

さて、そんな世界選手権での熱戦を、早速スマホ版COBRAで見られるようにしましたよ。

研究COBRAを起動したら、左下のメニューボタンを押します。

左下の [棋譜ライブラリ] をタップしましょう。

[棋譜集] をタップします。
ちなみに、[マイフォルダ] は自分で保存した棋譜が入るところですね。

[世界選手権] をタップしましょう。

世界選手権フォルダには・・・
早くも [第37回世界選手権 (2013年)] フォルダがありますね!
これをタップ!

ラウンド毎にフォルダがわかれています。
ここでは試しに [5回戦] をタップしてみます。

5回戦の対局一覧が出てきました!
[Table3] の岡本八段 vs 宮崎七段をタップしてみましょう。

お、出てきた出てきた。
ここで > ボタンをタップすると、1手ずつ進めてみることができます。
ボタンは1手戻すのは < ボタン。

こんな感じで、最後の手と次の手が表示されるので、見やすいですよ〜。

あとはアレ、研究COBRAの当然の機能、評価値表示ね。
画面右下のボタンを押すと任意の局面で評価値が表示されます。

ちなみに、現時点で棋譜が公開されているのが5回戦までなので、研究COBRAに収録されている棋譜も5回戦までとなります。
その先もフォルダだけは作っちゃってますが、中身は空っぽです。

研究COBRA

先月15日にミラクルファイブ日本大会のために静岡に向かった時の話なんですが、品川駅で新幹線に乗ると、大雨のため運転見合わせとなってしまい、1時間ほど動かない新幹線の中で待つはめになりました。

とーぜんその間はスマフォでfacebookしたりtwitterしたりネットサーフしたりするわけですが、1時間後くらいにはバッテリー残量が20%くらいになっちゃってて、なんだか電池の減りが早いぞ、と思ったのでした。

で、よくよく考えてみると、買ってからもう1年半経ってるわけで、単にバッテリーがへこたれてきちゃってただけのようで。
普段アレなんですよ、自宅で仕事してることもあって、電池残量がちょっと減ればすぐに充電するってことをやってたんで、この経年劣化にほとんど気づいてなかったんですね。気づいてなかっただけで、ちょっとずつバッテリーの能力が落ちてきていた、と。

ってことで、アマゾンでバッテリーを買いました。


当たり前ですが、これですげー電池の持ちがよくなりましたよ。

すげー気分が良くなったので、安全のため(?)追加でさらにもう1個買っちゃいました。

・・・と、記事を書いて商品のページをもう一度見てみたら、在庫が少なくなってきたからでしょうか、4,580円とか言ってますね! 私が買った時は2回とも1,980円だったのですが・・・。

小出先生!
10月20日(日)、品川区主催オセロ講座が開講しました!

会場は普段の大会でおなじみのこみゅにてぃぷらざ八潮。
このオセロ講座は基本的には品川区在住・在勤の人が対象の、参加費無料の初心者向けのオセロ講座。ただし申し込みが必要なので、飛び入りで参加はできません。

で、このオセロ講座には、末国九段と小出三段に先生として来てもらってます。
20〜30人の参加者に対して、私とnakaji妻も含めて4人の先生で見て回ってますので、なかなかいい感じです。天王洲でオセロ教室やってた頃は、30人くらいを1人で見て回ってたわけで、まぁ、かなり無理してましたね、あれは。

参加者層としては、オセロなんて全くやったことないよという近所にすむおじいちゃんおばあちゃんや、以前私のオセロ教室に来てたことがある親子や、すでに1級〜2級を持っている人など、結構幅広です。とは言っても、講座の基本スタイルはとりあえず打ってもらって、その中であーだこーだ口を出すというやり方なんで、あまり問題はありません。

  * * *

2時間のオセロ講座が終わって、「あー、楽しかった」という声が結構聞かれたのが、すごくうれしかったですねぇ。小出三段なんかはあのキャラを存分に生かして、初めてオセロをやったというおじいちゃんと過剰に仲良くなってくれてるし。

まぁね、「講座」とは言っても、「オセロが強くなる」ってのは優先順位の一番ではなくて、オセロで楽しむってのが最も大切なところですからね。小出三段に先生をお願いしたのは大正解だったなと思いました。

9月15日にグランシップ静岡で開催されたスカイゲスト(ミラクルファイブの1種目)日本大会の決勝の棋譜紹介を続けます。

1〜23手目までは、以下のリンクから過去記事をどうぞ。
1〜8手目9〜14手目15〜23手目この黒の手は疑問。
白駒をチェックして、このチェックされた駒が3-7にしか進めないのなら良い手なのですが、ここでは、

白には1-5に進む手があります。
黒が3マス進んで白に1マスしか進めさせることができてないので、2手分損しています。

ただ、黒はこの手によって1マス進んで、
白を2マス進めさせているので1手は取り返せますが、やはりトータルで損していますね。
しかし黒はさらにチェックして、
白の2マス進めさせたのでトータルチャラにも見えますが、、、
ここでチェックされた7-5の駒が、
2-4に進めないのが痛い。
4-2のマスへと、3マス進みを強いられています。

ここまで、白が2手程度リードしています。
また、黒は男性駒(月のマークのある駒)全てを前に進めてしまっており、白の女性駒をチェックすることができません。
そのため白としては、男性駒を変にチェックされて飛ばされてしまうことだけを警戒すれば良く、だいぶ楽になってきています。

基本、後ろからチェックをされる分には大きな痛手はないので、8-4の男性駒を前からチェックされないよう、3-5に移動。
ここで黒には、1マスだけ進む手がありません。

続く


今年の3月まで日本オセロ連盟の専務理事だった小出さん。
3月にメガハウスを定年退職されるということで、地元に戻るということに。

私としては公私共に大変お世話になっており、そういう思いを持ってるオセロプレイヤーは他にもたくさんいまして、小出さんの退職前に追い出し会を開催しました。


※ 悪用を恐れてぼかしてみました
そのメンバーの中には小出さんお気に入りの芽衣ちゃんもいまして、もう、小出さんたら終始ご機嫌でしたね。

苗字が同じであるのを良いことに、小出専務理事の息子を騙ってOWCに潜り込んだ小出三段、この場でも息子を騙り続けて親子の絆を深めようとしています。

  * * *

そー言えばこの追い出し会を最後に、小出さんと会ってませんねぇ。

きっとそのうち小出さんが寂しくなって、メジャー大会にひょこっと顔を出してくれるのではないかと思ってます。

しばらくお休み(?)してましたが、9月15日にグランシップ静岡で開催されたスカイゲスト(ミラクルファイブの1種目)日本大会の決勝の棋譜紹介を続けます。

1〜14手目までは、以下のリンクから過去記事をどうぞ。
1〜8手目9〜14手目
予選で当たった時は、黒の佐野さんはここで手を抜いた(チェックにならない手を指した)わけですが、今度はチェック攻撃を続けます。


でもたぶん、この手はちょっと緩かったかもしれません。
確かに白はこれで2マス進まざるを得ないわけですが、


ここでチェック返しになります。
チェックされた黒、ここでは左前(6-4)に進むか、右手前方向からぐるっと回ってその左にマス(4-4)に進むかの2択ですが、どちらもチェックになりません。


ここから白の攻めが始まります。


1マスだけ進んでチェックして、


黒は2マス進むことを強制されます。そして、チェックにもなりません。


白は再度1マスだけ進んでのチェックで、


黒はまた2マス進むことを強制されます。


ここで白はチェックはやめて、おとなしく1マス進みを選択。
チェックをしない時は、次の相手の手で激しく飛ばされてしまう手がないことをしっかり確認しないと大変なことになります。
なので8-4の位置にある白駒がチェックをされた場合に、1-5のマスに進めることを確認しておかないといけないよってことです。

その4 へ続く

優勝のRedJonny & Crazy チーム
13日(日)は品川トリオオープンでした。

品川でトリオオープンを始めたのは昨年で、今回が2回目。
以前は各地区で持ち回りな感じでやってたのかな、なんですが、昨年は開催しない雰囲気で、かつ、トリオオープンの開催を求めてる空気があったので、思い切ってやってみたのでした。

普通のオセロを6局打つという意味では普段の大会と何も変わらないのですが、3人1組の団体戦ってなっただけでなんか楽しい感じになるんですよね。今年も20チームも集まり、その3倍ですから60人ですよ、にぎやかな楽しい大会になりました。

昨年は蓬莱の肉まんを70個近く持ってきてくれた虹色二段が、今年は大阪のどっかのデパートでしか買えない限定商品のポッキーをまた人数分持ってきて下さり、3回戦と4回戦の間におやつ休憩。昨年も今年もそしておそらく来年以降も、ありがとうございます!

他にも、遠征男あるじょわ四段、オセロ教室の子役アイドルさとんこちゃんがおみやげを持ってきてくれて、それも特別賞として提供させて頂きました。

さてさて大会の方は、中野二段(三段格)、菱山三段、赤木三段の RedJonny&crazy チームが全勝優勝!
2番手・3番手に三段を配置してそれぞれが5勝挙げているのも大きいですが、1番手を任された中野二段が4勝を挙げてるのがおそらくチーム優勝に一番大きく貢献してますよね。

準優勝は4勝トップの進撃のうんきょチーム。

準優勝の進撃のうんきょチーム
3位は同じく4勝のチームの勝利は俺の手柄!!チーム。

3位のチームの勝利は俺の手柄!!チーム

そして個人賞、1番手トップは末国九段、2番手トップは菱山三段、3番手トップは赤木三段。

殊勲賞は末国九段を倒した中野二段。

敢闘賞は「山形から鈍行で7時間かけて来たし。級位者だけど2勝したし。」のアピールにより、「僕、2番手で5勝しました!」アピールの馬渕三段を辞退させることに成功した古田1級。

そして、「あなたの席に他の人がいたとしてもきっとチームは勝ってますよ」という意味合いの「いただけ賞」は、自分が負けながらもチームが勝ったゲームが3試合もあった矢部四段。

・・・と言った感じの大会でした。

昨年も終わった時に反省したことなんですが、この大会、普段使ってる組み合わせソフトで回そうとすると、すんげー大変なんです。チーム戦の成績を入力してからまた個人戦の組み合わせ・結果を入力する必要があって、普段の大会の4倍〜8倍の手間になります。

そんなわけで最終戦が終わってから結果発表まで、結構な時間をお待たせしてしまって、今年も反省です。

この問題点はちゃんと EverNote にメモっておきましたので、来年のトリオではもっと円滑な運営ができるよう、そういう便利なシステムを作っておこうと思います!