第40期名人戦大会方式のルール細則の9項に、以下のような記述があります。
最終手を打った側でない方の対局者は、最終手が不正着手であった場合は残り時間の多寡に関わらずそれを指摘できる。指摘方法は第5項@と同様の方式による。また、最終手が不正着手ではない場合、あるいは不正着手であった場合でも指摘しない場合は、すみやかに終局の宣言をしなければならない。なお、終局の挨拶や握手、時計を止めるなどの行為で終局の宣言の代替としてもよい。
日本オセロ連盟競技ルールに書かれているものから変更されているので、近々日本オセロ連盟競技ルールのページもこれに改められるのでしょうね。
で、どう変わったかですが、日本オセロ連盟競技ルールには
最終手を打ち終わった対局者は、時計を停止し(デジタル時計の場合は中断ボタンを押す)、
と書かれており、これだと最終手については返し忘れ等の指摘をするチャンスがないように読め、ちょっと問題じゃないかなぁと思ってました。
これについては、昨年の6月に
最終手を打った後には中断ボタンを押すの?という記事を書いてます。
で、名人戦大会方式のルール細則では、おおよそその記事に書いた通りに改善されています。
6月に私が書いた記事では、終局の流れとして以下のようなものを提案しています。
AとBの対戦で、Bが最終手を打つ側とします。
Bが最終手を打ったら、普通に時計のボタンを押す。(普段の着手と同様)
不正着手があれば、Aは時計を押し返してBの時間で訂正させる。
不正着手がなければ、Aは中断ボタンで時計を止める。
名人戦大会方式のルール細則では、最後の「中断ボタンで時計を止める」の部分が、
終局の挨拶や握手、時計を止めるなどの行為
というようにちょっと広く書かれています。
最終手を打った人は勝手に時計を止めない
品川の大会ではすでにそのように指導してますが、そういうことになります。
打つ→時計を押す→相手が認める
これで一手が終わるわけですから、当たり前と言えば当たり前ですね。