10月12日(土)、品川シーサイドオープンを開催しました。
通算の回数は89回となります。
2004年5月に始めた大会なんですが、いつの間にか10年近く経ってるんですねぇ。
さてさて、今年の品川の月例大会では東京グランプリ優勝を狙う末国九段が皆勤で参加してくれてますので、必ず九段と八段がいる大会になってます。
そして更に今月は、11月のOWC予選に向けて本気モードへ移行中の高梨九段が参加したり、「遠征オセロこそわが人生」を座右の銘とする清信四段が北海道から駆けつけてくれたりと、なかなか豪華な楽しい大会になりました。
そして結果は、遠征男清信四段の全勝優勝!
後半の3ゲームでは、高梨九段、末国九段、中島八段を軽く撃破!
ちなみに準優勝は5勝の末国九段、3位は4勝トップの高梨九段でした。
* * *
大会の後は、8人くらいで肉を食いに。
その時、清信四段と高梨九段でブラインドオセロをやりました。
ブラインドオセロってのは、オセロ盤を使わずに頭の中でやるオセロ。お互いに「f5」「d6」と、打つ座標を言い合います。打てないところに打ったら即負け。
安全のため、彼らから見えないように私がスマホで並べてましたが、対局には参加していない末国九段も頭の中で対局を追っていました。
まずこの局面、

黒の清信四段がちょっと悩み始めます。
あれ、f3打てるかな、f7はどうかな、、、と。
もちろんここで「f7!」とか言ってしまうと即負けなわけですが、清信四段は「a6」と。
その後数手進んで、

清信四段、「あれ、さっきのダブルA打ちで左中辺はピュアになったのかどーなのかわからない!」と。
世界戦3度優勝の高梨九段でも、さすがに完璧に盤面をイメージできるわけでもないらしく
上の局面で、
「○c2と打つ種石があるかどーかわからないから、安全のため○b7!」と。
この手を受けた清信四段、「ってことはやっぱり、左中辺は黒一色だったんだ」と。
しばらく進んで下の局面、黒の清信四段が●c1と打ったところ。

高梨九段、「今ので黒、結構重くなってますよねぇ。」と。
そして「○b8」と着手。
で、この辺りがブラインドオセロっぽく、黒の清信四段は「●a8」と即隅を取ります。
ちゃんと見てれば、●d8打ちますけどもね。
そんなこんなで、この2人、打てないところに打つ、なぁんてことをせずにちゃんと終盤まで来ちゃいました。

○g7としてぐーすーにしたところ
ちゃんと盤面を見ていれば、ここから右上がりの対角線を通す手順で頑張ることも発見できそうですが、さすがに頭の中のオセロ盤ではそうも行かず。
黒が打ったところに白がついていく感じで、白の偶数勝ちで終局しました。

で、ここで、両者に何対何くらいで終局したか聞いてみました。
高梨九段の第一声は「黒28石くらい」
清信四段は「20石くらいは負けてる」
対局には参加してないけど頭の中で観戦(?)してた末国九段は「黒25石くらいでしょ」
正解は黒29対白35。高梨九段たら、オセロ盤がなくてもすごいのね。
とゆーかですね、清信四段、最終手まで打ちきれるなんて、あんた何なんだ!
さすが、品川シーサイドオープンで楽々全勝優勝しちゃうだけありますね、ほんと。