Othello! JAPAN Blog
昨日そんな感じの話をしたので、しばらくその流れで。

針落ち(時間切れ)した場合の結果の扱いって、実はよくわかってないという人も多いんじゃないかと思います。
オセロ連盟のホームページに書いてあるものを確認してみたら、実は私も昔のルールと混同しているところがありましたのでシェア。

日本オセロ連盟競技ルール

相手の時間が切れた瞬間、2石勝ち以上が確定


相手の残り時間がゼロになり、それを指摘した瞬間、自分の勝ちが確定します。結果は、最低でも2石勝ち (33-31)になります。

相手が時間切れになったら、自分の残り時間を使って、両方の手(自分の手だけでなく相手の手も)を一人で打つことができます。これを勝手打ちと呼びます。
つまり自分の手については普通に良い手を打って、相手の手については一番悪い手を打って良いわけですね。
そうすれば通常、大勝ちになるのでそれが結果になります。

ただ、残り数手しか残ってない場合など、どう打っても自分の石が32石以上にならない場合もあります。
だからと言って負けにはなりません。相手が時間切れになった時点で2石勝ち以上は保証されています。

相手の時間切れで勝った側の選手は、勝手打ちの結果残った自分の石数か、または33石(2石勝ち)を選択することができます。

途中で打つのをやめても良い


勝手打ちでは、60手目まで全て打つ必要はありません。
ここでやめると宣言して時計を止めることで、その時点で盤上に残っている石数を自分の結果とすることができます。

「盤上に残っている石数が自分の結果」と書いた通り、その場合空きマスは相手(時間切れした人)のものになります。

つまり勝手打ちしなくても良い


上に書いた通り、勝手打ちはいつでもやめることができるので、勝手打ちそのものをしなくても構いません。
その場合、相手が時間切れになった時に盤上に残っている自分の石数か、または33石のどちらかを選択します。

勝手打ち中に自分も時間切れになったら


ここが私が思っていたルールと変わっていたところになります。
昔のルールだと、勝手打ち中に自分も時間切れになった場合は1石勝ち(以前のルールでは奇数石差もあった)となりました。だから現在のルールでは「2石勝ち」になるものだと思い込んでいたのですが・・・

現在のルールでは、自分も時間切れになった場合にはその時点で勝手打ち終了、そこで自ら勝手打ちをやめるのと全く同じ扱いになります。
つまりその時点で盤上に残っている自分の石数か、または33石のどちらかを選択する、ということになります。
なお、石が返し終わっていない場合でもその手は有効で、時間切れになってもその手については全ての石を返すことができます。

もう一つ勘違いしてたところ


昔のルールでは「引分勝ち」という概念はありませんでした。
また、空いたマスは折半なので、1石差とか3石差とか、奇数石差が存在していました。
32対31で1マス空いて終わった場合などが「1石差勝ち」です。

で、勝手打ちをしても「自分の勝ち」にならない場合には「1石差勝ち」とするのがルールだったんですね。

これらの決めをそのまま現在のルールに変えてはめこむと、

「勝手打ちをして引分勝ちになった場合」

については、ちゃんと自分の勝ちになっているので、結果は32-32とするものだとずーっと思い込んでいました。

これ、上に書いた通り、2石勝ち以上にならなかった場合には2石差にする、というのが現在のルールです。

今日は全日本選手権の東京ブロック予選がありました。

その中で1つ、ちょっとトラブル(ってほど大きな騒ぎになったわけではありませんが)がありましたので、全国の大会運営者にシェアしたいと思います。

結果提出後に並べ直したら結果が違ってた! 訂正したい!


AさんとBさんの対局で起こったことです。

引分勝ちの権利はBさんが持っています。
対局が終了して、33対31でAさんの勝ちということで両者合意、Aさんは自分の対戦カードに「○33」と書き、Bさんは「×31」と書いて提出しました。

結果提出後、二人で検討戦ということでそのゲームを並べ直しました。
その終局図を見ると、32対32でした。
32対32なら、引分勝ちの権利を持っているBさんの勝ちになってしまいます!

AさんとBさんが私のところに来て、上に書いた通りなので、結果を訂正したいと言いました。

みなさんも考えてみて下さい


あなたがこの大会の責任者だとして、これに対してどのように対応しますか。

1. 最初に提出された結果通り「33対31でAさんの勝ち」のままにする
2. 訂正を認め「Bさんの引分勝ち」とする
3. その他

私はこれに対して、全く悩む要素なく対応を決定しましたが、みなさんはどう考えますか。

折角なのでちょっと考えてみてから、下に書いた私の対応をご覧ください。

















私の採った対応


私の答えは、「1.最初に提出された結果通り33対31でAさんの勝ち」です。
訂正する必要はありません。というより、してはいけません。

提出済だから訂正できないという理由ではありません。
AさんとBさんが「間違っていた」と主張する根拠が、「並べ直した結果と違う」だからです。
並べ直して得られる終局図と、実戦の終局図が同じであるとは限りません。実戦で返し忘れや返し過ぎがあった可能性は否定できませんし、実戦の終局図を見て互いが合意した結果以上に正しい結果は有りえません。

・・・ということでして、Bさんの立場だと「ほんとは勝ってたのに!」と思ってしまう人がいるかもしれませんが、それって決して「ほんと」じゃないですからね。上に書いた通り実戦で返し忘れ等があった可能性は否定できないし、仮に本当に実戦で32対32だったとしても33対31で合意して結果を出しているわけですから、「ほんとは勝ってた」は間違いです。
「もしかしたら勝ってたのかもしれない」くらいですかね、口にしてもいいのは。

Bさんが石数を確認している最中なのにAさんが「私の2石勝ちですね!」と一方的に言い放って石を片づけ始めてしまったとか、そういうことをしていない限りAさんに全く非はありません。

ということなんですが、世の中には「二人がそう言ってるんだから訂正しよう」と考えちゃう人もいる気がします。
大会によって(責任者の考え方によって)こういう問題に対する対応が違うと、あんまりよろしくないですよね。
過去にメジャー大会でも揉めたりした問題も多々ありますが、どんなケースでどんな判断をすべきか、連盟がガイドラインを出すとか、全ての運営者でなんらかの形で共有できたらいいなぁ、などと思っています。

3日前から書いている、中島八段の小学生オセロ教室の紹介の続きです。
昨日は棋譜提出システムについて書きました。
今日は、その棋譜提出システムを使って棋譜を提出している、上級クラスの生徒への講義ってどんな感じでやってるのかを紹介します。

毎回たくさんのプリントを配布します




こんな感じの、ある局面が印刷されたプリントを毎回用意しています。
元となるのは、棋譜提出システムを使って提出してもらった棋譜を見て、気になる手(基本悪い手)を打った局面について、こうやってプリントにして配布して解説します。
そういう局面で、どういうことを考えなきゃいけないのか、ですね。

上級クラスのレッスンの様子


とりあえず見て頂くのが手っ取り早いですよね。
いつぞやの上級クラスのレッスンの様子を動画で紹介します。


こんな感じです。

子供達って吸収力がすごいんでね、こういう感じで一回やると、大抵二度と同じミスをしなくなってくれます。



■中島八段の小学生オセロ教室
http://seaside.othello.org/renshukai/

■中島八段のオンラインオセロ教室
http://school.othello.org/

一昨日から書いている、中島八段の小学生オセロ教室の紹介の続きです。
昨日は「定石を覚えよう」アプリについて書きましたが、今日は上級クラスの生徒が使う、棋譜提出アプリの話になります。

上級クラスではオセロは打たない


数ヶ月前からそうしたのですが、上級クラスではオセロの対戦は一切しません。

あ、初級クラスと中級クラスでは対局がメインですから、誤解しないで下さいね。

上級ともなると、みんなしっかり考えるようになり、1局にかける時間もしっかりと持ち時間の20分を使い切る感じになります。となると当然、1局打つのに40分はかかるわけです。なので、90分のレッスンの中で対局をしようと思ったら、2局くらい打って終わりになってしまいます。それだと教えてあげられることにも限界がありまして・・・

そんなわけで、対局一切無し、講義のみ、というスタイルに変えました。

打たないで強くなれるの?


もちろん、対局しなかったら強くなれません。

上級クラスに所属するような子達は、レッスンの時間に打たなくても他の場所でたっぷり打っています。
オンラインオセロ教室で毎日のように打っていたり、また、小学生オセロ教室も上級クラスが始まる時間の2時間くらい前には会場に来ていて、別室で自由対局を行っています。ちなみにこの自主練ね、生徒達が自発的に始めたものなんですよ。意識高いっしょ。

大会で打ったゲームの棋譜提出を推奨してます


で、特に大事なのが実際の大会で打った棋譜です。
大会は普段の練習に増して真剣に考えて打っているはず。その中でどういう局面で悪い手を打ってしまうのかを知り、それを直して行くことが大切です。

なので上級クラスの生徒達には、可能な限り、大会で打ったゲームの棋譜を提出するように言っています。

で、棋譜の提出方法ですが、教室の生徒専用サイトに、棋譜提出用のアプリが用意されています。



どの大会で誰と打ったのかを書き込み、棋譜を入力します。
棋譜の入力は、他のアプリで打った棋譜を f5d6c3... みたいな形式で貼り付けても良いし、またはこのページのオセロ盤上で実際に打って行ってもOK。

送られてきた棋譜を見る専用アプリ


そして私の方では、こうやって生徒に送ってもらった棋譜をすぐに見られる専用のアプリが用意してあります。

週末には生徒達からわんさかと棋譜が送られてくるので、それら全てに目を通し、誰がどういう局面でどんな悪手を打ってしまうのかを把握し、その局面を題材に次のレッスンのためのプリントを作る、という流れになっています。

棋譜送信アプリではedaxの評価値が!


鋭い人は上の画像の中に [評価値表示] ボタンがあるのに気づいたでしょう。
そうなんです、提出するために棋譜を打ち込みつつ、評価値を見て生徒自身でも反省会ができるようになってます。
上の局面で [評価値を見る] ボタンを押すと、



こんな感じで評価値が出ます。

この評価値は、私のedaxの出力です。
さんざん学習させた序盤データベースを持っているので、相当正確な評価値です。


どうです、この教室、なかなかすごいでしょ?



■中島八段の小学生オセロ教室
http://seaside.othello.org/renshukai/

■中島八段のオンラインオセロ教室
http://school.othello.org/

昨日のIT化が進む中島八段の小学生オセロ教室の続きになります。

昨日は初級クラス向け「中割りを覚えよう」アプリを紹介しましたが、今日は「定石を覚えよう」アプリを紹介します。

いろんな定石の一覧があるわけですが、試しに「ローズオープニング」を見てみましょう。



するとこんな感じで、1手目からどういう順番で打つのがローズオープニングなのかが出てきます。
もちろん、この数字を見て覚えられる人なんていませんから、



[進む] ボタンを押して進めたり、[戻る] ボタンを押して戻したりしながら、どういう順番で打つとローズオープニングになるのか、見て覚えることができます。

覚えられたかなぁと思ったら、コンピュータを相手に練習することができます。
自分が黒番としても、白番としても、どちらでも練習できます。

では、自分が黒、コンピュータが白で練習してみます。



これは5手目で間違ってd3に打ってしまった図。「その手ではありません」と怒られてしまいます。

怒られつつも、最後までちゃんと打つことができると、



「よくできました!」と。

黒でも白でも間違えずに打てるようになったら、この定石は覚えられた、ってことになりますね。




■中島八段の小学生オセロ教室
http://seaside.othello.org/renshukai/

■中島八段のオンラインオセロ教室
http://school.othello.org/

昨年3月に始めた「中島八段の小学生オセロ教室」、月に2回のレッスンだけでは当然限界があるので、自宅でも普段トレーニングできるような仕組みを増やしていってます。

数ヶ月前にこの教室の会員だけがアクセスできる専用サイトを用意し、そのサイトを通じて会員同士でやり取りをしたり、私とやり取りをしたり出来るようになりました。

初級クラス向け「中割りの手を探そう」アプリ


オセロの練習するためのアプリもいろいろ用意してあります。
初級クラス向けのコンテンツとして、「中割りの手を探そう」アプリがあります。



こんな感じの局面がでてきて、中割りの手を打て、と。
ここで f3 に打ってみると・・・



正解!

例えば間違ってc7に打ったりすると・・・



こんな感じで、なぜそれが悪い手なのか解説が出てきます。

間違ったらやり直して、そういう感じで最後まで進むと、



点数が出る仕組みです。
何度も繰り返して、簡単に100点が取れるようになったら「中割り」の手を探すことは出来るようになったと言えるでしょう。


■中島八段の小学生オセロ教室
http://seaside.othello.org/renshukai/

■中島八段のオンラインオセロ教室
http://school.othello.org/



なんと、門馬直翔(もんまなおと)初段が、かわさきオープンで全勝優勝!
三段に昇段しちゃいました!

なおと君はオセロをちゃんと習い始めて2年くらいの、現在小学4年生です。
中島八段の小学生オセロ教室では上級クラスに所属しています。

その知らせは興奮気味のママから突然やってきた


今日は全日本選手権東京ブロック予選だったのですが、私は東京グランプリ1位ということでこの予選は免除。ということでオセロは打たずに運営のみをしていたわけですが。

3回戦が始まったころでしょうか、なおと君のママから興奮気味のラインが届きました。



なに?! オープン大会で5連勝?
ブロック大会なので東京勢と東関東勢が欠場してるとは言っても、あと1つで優勝というところまで来ちゃうとはすごい!

上の写真にあるように、5回戦では綿引五段を倒している、と!



最終戦の組み合わせを見せてもらうと、全然緩い大会なんかじゃありませんよ!

ただね、最終戦の組み合わせをよく見てみると、なおと君がもし栗原四段に敗れた場合、2番テーブルと3番テーブルで4勝1敗の選手が両方勝つと、石数で4位まで落ちちゃう可能性があります。
いやぁ、ここまで来たらもちろん優勝して欲しいけど、それがだめでも準優勝で二段昇段とかになって欲しい。
でもね、石数で順位を決める大会では、最終戦を落として1敗になると、大抵順位ががくんと落ちちゃうんですよね。

なおと君頑張れーと、祈りながら1時間ほど経過・・・

再びママからの報告!




門馬ままを知ってる人なら、どんだけ興奮しているか伝わりますよね。
普段なら「やばい」とか言う人には見えない、上品な美人ままさんなんですよ!
それが「やばい」とか。(笑) 興奮してますね〜。

いやぁ、私もすごく興奮しました!
最後負けちゃって4位まで落ちちゃったとしても、ほんと「良く頑張ったね!」という成績なんですが、いきなりチャンスをモノにして優勝しちゃうとは!
私にはこういうチャンスを一発でモノにする勝負強さはないのですが、なおと君は私とは違うタイプのようで良かった!

なおと君、ほんとおめでとう!!

なおと君との出会い


なおと君は、2年くらい前だったかな、りんかいチャレンジカップに突然参加しました。
その時は全然基本もわかってない状態で、確かパーフェクト負けとかしてたと思います。

それを見ていたうちの妻さんが、「まずはオセロの基本を知っておかないとなかなか勝てませんよ。まず基本から勉強しませんか」と、妻さん主催のサークルに誘ってあげました。
すると、なおと君パパ、そこで大会参加をやめて、即座にサークルに参加することを決定。即断即決、かっこいい。

そしてそれから1年ほど、妻さんからオセロの手ほどきを受けました。
その間、私はなおと君のオセロは全然見ていないのですが、毎回、妻さんがちょっと興奮気味に、

「すごく良く考える子なのよ〜」
「教えてあげたことはちゃんと全部理解してるのよ〜」
「ちゃんとね、『これこれこうだからここに打とうと思った』って説明できるのよ〜」

と、べた褒めしていました。

ちょっと手前味噌になるんですが、妻さん、オセロの知識ほぼゼロの状態の子を、それなりに打てるようにするのがとっても上手なんです。
間違いなく私より上です。理屈っぽい私と違って、きっと妻さんの教え方って子供にストレートに入って行きやすいんだろーな、と思ってます。

中島八段の小学生オセロ教室開始!


そして昨年3月、中島八段の小学生オセロ教室が始まりました。

その時点でなおと君は結構打てるようになっていて、妻さんから、このまま妻さんのサークルで今まで通り続けるか、もっと上を目指して私の小学生オセロ教室に移るか問いました。
ご両親となおと君の出した結論は、私の方に移る、と。

きっと妻さんは、自分が大事に育てた子を取られる気持ちだったことでしょう。(笑)

数ヶ月前より、私の小学生オセロ教室の上級クラスでは、思い切って対局を無しにしています。
いろんな局面のプリントを配布して、そこでどう考えてどう打てば良いのか、講義スタイルでやっています。
小学生相手にこのやり方はちょっと無理があるかなぁ。。。と思わなくもなかったのですが、思い切ってそうしました。

このやり方にちょっと不安はあったのですが、なおと君がこんな結果を出してくれるわけで、とりあえずは間違ってないのかな、と思えましたよ!

あとでこれについての詳細もブログに書こうかと思ってますが、上級クラスの生徒には、大会で打った試合の棋譜を専用のシステムから送ってもらっています。私は送ってもらった棋譜全てをチェックして、悪い手を打った局面をプリントにして、毎回の講義の題材にしています。

いやぁね、やっぱり子供って、大人が思うよりも全然しっかりしてますよね。
今後も遠慮なく、「ちょっと無理かな?」と思えるようなことでも、ガシガシと教え込んで行きたいと思っています。

オンラインオセロ教室で練習しまくってる


そうそう、これも欠かせないことでした。
なおと君だけじゃなく、小学生オセロ教室に通う子の半分くらいはオンラインオセロ教室にも入っています。
ここで日々、いろんな人と対戦してるんですね。

小学生オセロ教室は月2回なので、もちろんその中で大事なことを教えてはいますが、月にたった2回レッスンを受けるだけではなかなか身には付きません。
そこで習った大事なことを、実戦で試し、身に付けて行くことが大切です。

このオンラインオセロ教室、「インターネット」ということで警戒しちゃう人がいるかもしれませんが、しっかりと管理していますし、変な人は一人もいません。なのでそういう意味では安心してご利用頂けるサービスです。小学生から大人まで、幅広い年代の人にご利用頂いてますので、どなたでも楽しんで頂けると思います。特に最近、小学生の会員が増えました。

そんなわけで、東京までオセロ習いに行けないよ〜という方はぜひ、オンラインオセロ教室の方をお考え下さいませ。

とにかくうれしくてしょーがない


いやぁ、ほんとにねぇ、こりゃぁうれしくてしょーがないですよ。
まさかね、オープン大会で優勝しちゃうとはね。しかも全勝で。
いやぁ、すごい子だ。ほんとすごい!

私も負けてらんないんでね、今年はメジャー優勝目指して頑張りますよ!


■中島八段の小学生オセロ教室
http://seaside.othello.org/renshukai/

■中島八段のオンラインオセロ教室
http://school.othello.org/



昨年8月に第1回大会が開催された仁川オープン、今年も開催されることが(ほぼ)決定しました!
詳細はまだ100%確定ではありませんが、現時点で決まっていることをちょっとご紹介します。
大会名第2回仁川オープン
主催者李 春愛(韓国オセロ連盟)
開催日2018年9月1日(土)
会場未定(仁川空港からさほど遠くないどこか)
賞金優勝 100万ウォン
優勝を除く韓国人トップ・外国人トップ: 30万ウォン
優勝を除く韓国人2位・外国人2位: 10万ウォン
賞金の出し方がちょっと変更になりましたが、優勝賞金は昨年同様100万ウォン、賞金総額は昨年よりアップしました!

韓国の基本情報


韓国と日本は時差はありません。

東京からソウルまで、飛行機で2時間ちょっと。
レガシーキャリアでも往復で4万円ちょい、LCCなら2万円くらいで行けちゃう。(もっと安くも可?)

大きなホテルとかだと、わりと日本語が通じちゃう。

そんな感じで、海外初心者にとっても結構気楽に楽しめる国です。

昨年の仁川オープンの様子


ということで、昨年8月に開催された、第1回仁川オープンの様子を軽くお伝えします。

第1回仁川オープンは、2017年8月26日、仁川空港そばの Grand Hyatt Incheon で開催されました。



韓国、日本、中国、タイ、スウェーデンより、38名が参加。
そのうち日本からは15人が参加しました。



大会の様子はこんな感じです。
テーブルに布が掛けられたりしてて、ちょっと世界戦チックでしょ。

で、参加費はたったの3,000円だったのですが、ランチはこういう、



ちゃんとしたレストランで、ちゃんとした食事を用意して頂きました。



韓国だから激辛のものだけ! ということもなく、おいしかったですよ〜。



これは決勝と3位決定戦の様子。
手前が決勝、高梨九段と山本初段。
左側が3位決定戦、私と中森六段。

そして結果は・・・



3位決定戦を制して3位入賞は私です! 賞金20万ウォン!



準優勝は山本初段! 賞金50万ウォン!



優勝は毎度毎度の高梨九段! 賞金100万ウォン!
この後カジノでちょっと負けたはずだから、合計90万ウォンくらい!

ヴィクトリーディナー


もうね、世界戦か、って感じ。
第1回大会ってことで、主催者の李さんが気合い入れ過ぎです。

先にも書いた通り参加費たったの3,000円なのに、、、





大会後のこんなガーデンパーティにも無料で参加できちゃいます。
こんないいところで、貸し切りパーティです。















いやいや、これ、、、やばいっすよ。
安く見積もっても、一人あたり15,000円はかかってるでしょ、これ。

いやぁほんとね、おいしかったし、楽しかったですよ〜。

おまけ




日本オセロ連盟より、前畑理事と工藤理事も来てました。



今日はイタリアのプレイヤ―、Alessandro di Mattei (アレッサンドロ ディ マッテイ) について。

この嬉しそうな顔を見て下さいよ。
彼は高梨君のことが大好きで、今回のローマオープンは、(たぶん)Alessandroが言い出しっぺになって高梨君を招待しよう、ということになったよう。
ホテルも彼らで用意してくれたわけですが、「Yusukeの世話をするのは自分だ!」と言わんばかりに、Alessandroの家の近くのホテルにしています。

で、この写真は、待ち焦がれたYusukeがほんとにローマまで来てくれて、車で空港に迎えにいったところ。

常にオセロをしたがる男


彼はほんとにオセロが大好きで、

常にオセロ盤を出してきます。(笑)

この写真は、私がローマに着いた次の日に食事に誘ってくれて、とあるTrattoriaで食事中の図。
この時は2ゲーム打ったっけかな。

ちなみに、右に写っている女性は Alessandro の奥さん、Sara (サラ) です。

果たして、結構な時間をAlessandroと共にした高梨君は、一体何局くらい打たされたんでしょーかね。

で、これはこの数日後、高梨君も合流してからの食事会。

私が右腕を伸ばしてiPhoneで全体の写真を撮ろうとしていたら、自分も入れろとばかりに入り込んできた図。
で、やはり彼の前にはオセロ盤があるでしょ。(笑)

すごくいい奴っすよ


タイトルに「うざ面白い」とか書いてますが、これ、すごくいい意味で書いてます。

これはたぶんイタリア人全般に言えることなんだと思いますが、日本人と比べて圧倒的に、初対面でも距離感が近いんですね。
人によってはそれが嫌という人もいるかと思いますが、私としてはイタリアのこの感じがたまりません。

Alessandroは特にテンションも高く、一気に距離を詰めてくる、そういう感じの人です。

なので日本的にはちょっと「うざい」人になるかもしれませんが、そこがすごく好き。とっても楽しい人です。

試合前のコメント


彼とは第7試合で対戦してます。
このゲームも、対戦前にコメントをもらってますので、どうぞご覧ください。



こんなね、楽しい友人達と楽しい時間を過ごしたくて、また来年もローマオープンに行きたいと思ってます。



この写真はイタリア人のFrancesco Marconi(フランチェスコ マルコーニ)と。

彼とはもう20年以上の付き合いで、いつも仲良くしてもらってます。

イタリア語も教えてもらってます


facebookのメッセンジャーでやり取りしてるんですが、ちょいちょいイタリア語の先生もしてもらってます。
イタリア語検定を受ける直前は、相当お世話になりました。

普段も、(英語ではなく)イタリア語で話しかけるようにしてて、すると結構本気の(?)イタリア語で返事が返ってくるので、わからない単語を辞書で引きつつ会話をしています。

英語も日本語も同じだと思いますけど、その言語がしゃべれることと、教えられることはまた別ですからね、彼の説明はいつもわかりやすくてすごくためになっています!

Francesco の奥さん




こちらはFrancescoの奥さん、Chiara(キアラ)です。
なぜか高梨君と見つめあってますが気にしない。

彼女はよくしゃべる面白い人で、ただ、イタリア語以外一切しゃべりません。自分の言ってることが伝わってなさげでも英語でしゃべろうとしません。イタリア語で押し通します。

この時もみんなで食事に行ったわけですが、高梨君には一切伝わっていませんが「世界チャンピオンとオセロしてみたい!」とか言いつつオセロ盤を取り出して、高梨君と一戦やろうとしてるところです。

ただこの「イタリア語しかしゃべらない」ってのは私と妻にとってはすごくありがたいことで、イタリア語の良い勉強になります。意味がわからない時に聞き返すと、それを更にイタリア語で説明されるわけですからね。彼女といると完全にイタリア語漬けになります。

ちなみに2016年の水戸の世界選手権にはFrancescoと共にChiaraも来てて、うちの奥さんはChiaraの買い物に1日中付き合ってあげてました。

ローマオープンの開催日


そうそう、ローマオープンって、通常1月に開催される大会なんです。

昨年の今頃、「ローマに行きたいな」「ローマオープンにも出たいな」とふと思いまして。
ただ、せっかくローマに行くなら良い時期の方がいいから、1月じゃなくて5月くらいに行きたいな、と。

そこでFrancescoに相談したわけです。

そしたらイタリアオセロ連盟で話し合ってくれまして。
で、ほんとに5月開催にしてくれたので、さくさくっと飛行機とホテルを取って、参加を決めたんですね。


対戦前の暴言(?)


先にも書きましたが、Francescoとは20年以上の付き合いです。

今回のローマオープン、予選11試合全てについて、対局前に対戦する選手にコメントをもらって、動画で撮っています。
近々対局の様子と共に Othello! JAPAN TV にて公開する予定ですが、Francesco のコメントが面白かったので、先行公開しちゃいます。



どうです、これ?(笑)