一昨日から書いている、中島八段の小学生オセロ教室の紹介の続きです。
昨日は
「定石を覚えよう」アプリについて書きましたが、今日は上級クラスの生徒が使う、棋譜提出アプリの話になります。
上級クラスではオセロは打たない
数ヶ月前からそうしたのですが、上級クラスではオセロの対戦は一切しません。
あ、初級クラスと中級クラスでは対局がメインですから、誤解しないで下さいね。
上級ともなると、みんなしっかり考えるようになり、1局にかける時間もしっかりと持ち時間の20分を使い切る感じになります。となると当然、1局打つのに40分はかかるわけです。なので、90分のレッスンの中で対局をしようと思ったら、2局くらい打って終わりになってしまいます。それだと教えてあげられることにも限界がありまして・・・
そんなわけで、対局一切無し、講義のみ、というスタイルに変えました。
打たないで強くなれるの?
もちろん、対局しなかったら強くなれません。
上級クラスに所属するような子達は、レッスンの時間に打たなくても他の場所でたっぷり打っています。
オンラインオセロ教室で毎日のように打っていたり、また、小学生オセロ教室も上級クラスが始まる時間の2時間くらい前には会場に来ていて、別室で自由対局を行っています。ちなみにこの自主練ね、生徒達が自発的に始めたものなんですよ。意識高いっしょ。
大会で打ったゲームの棋譜提出を推奨してます
で、特に大事なのが実際の大会で打った棋譜です。
大会は普段の練習に増して真剣に考えて打っているはず。その中でどういう局面で悪い手を打ってしまうのかを知り、それを直して行くことが大切です。
なので上級クラスの生徒達には、可能な限り、大会で打ったゲームの棋譜を提出するように言っています。
で、棋譜の提出方法ですが、教室の生徒専用サイトに、棋譜提出用のアプリが用意されています。

どの大会で誰と打ったのかを書き込み、棋譜を入力します。
棋譜の入力は、他のアプリで打った棋譜を f5d6c3... みたいな形式で貼り付けても良いし、またはこのページのオセロ盤上で実際に打って行ってもOK。
送られてきた棋譜を見る専用アプリ
そして私の方では、こうやって生徒に送ってもらった棋譜をすぐに見られる専用のアプリが用意してあります。
週末には生徒達からわんさかと棋譜が送られてくるので、それら全てに目を通し、誰がどういう局面でどんな悪手を打ってしまうのかを把握し、その局面を題材に次のレッスンのためのプリントを作る、という流れになっています。
棋譜送信アプリではedaxの評価値が!
鋭い人は上の画像の中に [評価値表示] ボタンがあるのに気づいたでしょう。
そうなんです、提出するために棋譜を打ち込みつつ、評価値を見て生徒自身でも反省会ができるようになってます。
上の局面で [評価値を見る] ボタンを押すと、

こんな感じで評価値が出ます。
この評価値は、私のedaxの出力です。
さんざん学習させた序盤データベースを持っているので、相当正確な評価値です。
どうです、この教室、なかなかすごいでしょ?
■中島八段の小学生オセロ教室
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