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八段
Othello! JAPAN 管理人
日本オセロ連盟東京都本部長
1999年世界選手権準優勝
2006年名人
2006年全日本チャンピオン
2007年王座
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参加者: 81名地区予選を通った子は全部で81名。この中から、今年の小学生日本一が決まるんですね。
学年毎の人数はこんな感じになります。やっぱり上の学年の方が多くなりますよね。
6年生 17人 5年生 20人 4年生 22人 3年生 12人 2年生 8人 1年生 2人
4人だけでした。やっぱり高学年の子の入賞が多いからってことなんですが、想像より少なかった。
福地啓介 六段 神奈川 2014優勝, 2015優勝, 2016 3位, 2017準優勝 長島孝陽 二段 大阪 2017 3位 松野忠義 二段 兵庫 2017 入賞 池谷真音 初段 神奈川 2015 入賞
有段者22人。なんと、4人に1人以上が有段者です。
六段 1人 五段 0人 四段 0人 三段 1人 二段 11人 初段 9人 1級 11人
「ジュニアグランプリ」から「小学生グランプリ」に変わったのがまだ4年前なので、「小学生グランプリ全国大会に6年連続で出た人」はもちろんまだいません。
5年連続 福地六段、小林初段 4年連続 狩野初段、池谷初段、宇井1級 3年連続 山口二段、田中二段 2年連続 原1級、伊藤1級 1年 宮本1級、中島君
参加者を見回すと、おそらく颯太君と安井君が2強って感じ。
颯太君ってのは、横浜新人王は颯太君!の記事で以前紹介しましたが、この1年でめっちゃ伸びた教え子です。安井君はうちの生徒ではないけども、同じ神奈川午後に出ると聞いて、颯太君がめっちゃマークしていた子になります。
午前の部と同様でした。
2人とも、パーフェクトに近い大勝で2連勝。なので当然3回戦で当たります。
この2人のゲーム、序盤は颯太君がリードして、安井君がぎりぎり粘って逆転した感じに。しかし終盤黒の颯太君が逆偶数にまとめ、終わってみれば32-32の引き分け!
この大会、今年から引分黒勝ちというルールになっており、颯太君の0石勝ち!
全勝を守った颯太君も、1敗になった安井君も、残り2試合をしっかりと大勝。
颯太君は合計255石だったかな。安井君も同じくらいだったはず。
そんなわけで、午前の部と全く同様、2強は3回戦で当たるけど、結局1位と2位になる、ってやつでした。
「先生、勝ったよ〜」みたいな顔してる颯太君。
こっちはわりと安心して見てたんだけど、本人いわく通過が決まって「ほっとした」と。
そんな顔には見えなかったけど、やっぱり緊張してたんだね。
全体的な展開は午前の部とかなり似通ってました。
最終戦、颯太君は同じく全勝の子と対戦するわけですが、これも大勝。そこまで2位だった相手の子は、石数が伸びずに入賞圏外へ。
1敗の安井君は全勝で3位の子と対戦するわけですが、これも大勝。そこまで3位だった相手の子は、石数が伸びずに入賞圏外へ。
とゆーことで、3〜6番テーブルの1敗対決で勝った子のうち、上位2名が入賞となります。
最終戦を前に7位だった皓介君、午前の部の真緒ちゃん同様、最終戦で爆勝!
結果発表を待たずして、入賞を確信します。
午前の部は、最終戦を前に7位と10位から2人とも4位以内に入って欲しかったので猛烈に祈る必要がありましたが・・・
午後は颯太君が独走してくれて最終戦前に通過を決めてくれてたし、皓介君の大勝だけを祈ってればよかったので、わりと楽な気持ちで見てられました。
何にしてもですね、午前も午後も、当教室から送りこんだ2名が見事に通過してくれたんで、たまりませんでしたね!
4人ともほんと頑張ってくれました。おめでとう!
全国大会に進めるのは、おおよそ15名当たり1名と決まっています。
神奈川予選午前の部に集まったのは61名。ということで4位までが全国大会に進めるということになります。
「実力上位4名を選ぶ」ためには、61人で5試合はちょっと、というかめちゃめちゃ試合数が足りません。
5試合で、全勝が1〜2人、1敗が6〜8人くらいになるのかな。
勝ち数が同じ者については石数が多い人が上位になるというルールなので、全勝するか、または4勝1敗で石数上位に入るのが通過の条件になります。
ってことで、結構「当たり運」が影響してきます。
石が大きく稼げるかどうかって、まずは稼げる相手に当たれるかどうかにかかってきますからね。
5試合の中でいわゆる「ガチ勢」2人に当たっちゃう運の悪さを発揮すると、2敗したらもちろん通過できないし、1勝1敗でしのいでも石が稼げないわけで。
で、こういう点について、オセロ連盟にクレーム(?)を言っちゃう人もいるようですが、私はこの大会はこのままで良いと思っています。
例えばさ、まぁ時間的に不可能ではあるんだけども、6勝勝ち抜け8回戦とかにして、同時に抜けた場合はプレイオフとか、やたら厳密にやるとするじゃん。そしたら結構な確度で、実力上位4人が通過することになるんだと思います。
もしもそういうやり方で、毎回毎回同じ人だけが全国大会に行ってるようだと、毎回通過できない人が諦めてオセロをやめちゃう確率が上がっちゃうと思うんですね。今のやり方でも実力1位と2位はほぼ確実に通過できるわけで、3位以下については当日の運が少々絡むようにしていた方が、多くの人がオセロを続ける、さらに夢中になるきっかけになると思ってます。
神奈川予選午前の部で実力トップ2と思われる福地君と池谷君。それぞれ2回戦までで125石と128石。当然3回戦で当たります。
そしてその戦いを制したのは・・・
池谷君!
さて、我が教え子の健人君、初戦は2石勝ちと小さな勝ちだったものの、3回戦で64石勝ち!
大きな勝ちを喜びつつも、となると次は池谷君と当たっちゃうんじゃ・・・
そしてやっぱり池谷君と当たりました。
途中までいい勝負はできていたのですが、終盤で大きく差が付き、終わってみれば8個しか残ってない。こ、これはやばい!
もう一人の教え子の真緒ちゃん、2回戦で黒星を喫したものの、大きな負けではありませんでした。
「残りをしっかり勝てばだいじょーぶ!」の言葉を信じてくれたのか、その後連勝。石数が多いとは言えないけど、最終戦まで可能性を残しています。
最終戦を始める前にちょっと休憩があり、その時間を使って通過の可能性がある人の名前が貼り出されます。
予想外の1敗を喫してしまった福地君、心配そうにその表を見つめています。
1敗してるとは言いつつ1番石を稼いでいるので、福地君は最後勝てば絶対に通過。
で、これ、組み合わせは上から順番に当たります。1位vs2位、3位vs4位・・・11位vs12位って感じね。
うちの子は、真緒ちゃんが7位で健人君が10位。
この2人両方が残るパターンを頭の中で勝手にシミュレーションします。
まずは真緒ちゃんも健人君もそれなりに大きく勝たないといけないわけですが、その上で、1番テーブルでは池谷君が、2番テーブルでは福地君が勝つと仮定すると、池谷君・福地君の2人は通過確定。で、2位の塚○君と3位の永○君は石があまり多くないから、石数でまくれる可能性が高い。2位と3位が2石差で負けたとすると4勝1敗210石になるわけで、それをまくるためには真緒ちゃんが44石以上で健人君が50石以上必要。
そしてポイントとなるのが3番テーブル、199石持っている原君が勝つとさすがに石数でまくるのは無理なので、石数の少ない工○君が勝ってくれるのが条件。工○君が勝った場合でも、真緒ちゃんが1石以上、健人君は7石以上、工○君より多く石を取る必要があります。
・・・という細かい計算を本人に伝えたところでどーしょーもないわけで、「大きく勝てばチャンスあるよ!」と声をかけて送り出します。
ご両親には、結構細かく伝えます。特に真緒ちゃんについては、44石以上取ればまず間違いなく通過だろう、と。
本人が変に気にしちゃったら嫌なので、敢えて私は近くで見たりはしませんでした。
試合の終わるころ会場に戻ると、真緒ちゃんとご両親がニコニコしてます。
私「何石取ったの?」
真緒ちゃん「51個!」
うおおおおお、他の1敗対決で64-0だらけじゃない限り、絶対通過の石数じゃないっすか!
そして健人君、こちらも46石で勝利と、まずまずの大勝。
真緒ちゃんよりは石数が少ないので、他の結果次第で4位に入れるかどうかギリギリのところ。
で、健人君情報で、1番テーブルでは池谷君が、2番テーブルでは福地君が、実力通り大差で勝っていた、と。となると2位・3位だった子は間違いなくまくっています。
ってことは、3番テーブル(199石の原君)の結果次第で、健人君が4位になるか5位になるか決まってくるようです。
1位池谷君、2位福地君。
ここまでは全員わかってます。
そして3位・・・
ここで真緒ちゃんの名前が呼ばれれば健人君4位の可能性が高まります。
「第3位、大角真緒ちゃん!」
まず、真緒ちゃんとご両親が大喜び。暗算の結果真緒ちゃんが少なくとも4位に入ることはわかっていたのですが、実際名前を呼ばれるまでは確定じゃないですからね。私も大喜び!
そして、隣にいた健人君ままと「お、ってことは?」という顔で期待が高まる。
そして4位・・・
「第4位、4勝1敗206石・・・」
この時点で健人君の顔がほころぶ。自分の石数を把握してたので、「お、自分だ!」とすぐにわかった模様。
「第4位、4勝1敗206石、北村健人君!」
よっしゃきたーーー。
いやぁ〜、ほんと楽しかった〜。
もちろんね、自分でオセロを打つのも楽しいですけど、教えてる子を応援するってのもすごく楽しいですねぇ。
しかも2人とも良い結果を出してくれて。
もちろんね、2人とも決勝に行ける力を持っていますが、最初の方に書いた通り当日の運も絡む大会ですからね。最終戦前に7位・10位だった2人が、ぴっちり3位・4位に入れるなんてね、いやぁ、ほんと気持ち良かったですよ。