Othello! JAPAN Blog


一昨日の日曜日は、区民向けのオセロ講座をやってきました。

先月開始した講座で、毎月1回やっているものです。
講師は、末国九段と小出三段にお願いしています。もちろん、私も先生役してますよ。

オセロ教室で大切なのは、参加者同士で仲良くなってもらうことだと考えています。なので上の写真のように、名札を用意しています。

次に大切なのが、オセロを楽しんでもらうこと。もちろん強くなることもいいんですけども、まず楽しくないとね。

で、今回のこの講座の参加者は特に初心者寄りなので、難しいことはあまり言わずにとにかく打ってもらう。その中で、あーだこーだ適度に口を出して、ちょっとずつ上達していってもらおうと思ってます。

  * * *

先月と今月の2回やって、なんかいい雰囲気になってきてます。
とにかくみんな楽しそう。
そんな様子を見て、我々もすごく楽しい。

やっぱりね、特に思うのが小出三段の仲良く楽しむ能力ですよね。
おじいちゃんでも子供でもマダム相手でも、絡むのが上手です。
この楽しい感じの雰囲気が出来てるのは、小出三段のおかげの気がしてます。



問題です。本物のおなかはどれでしょう?


さて、スウェーデンからBenkt Steentoftがやってきました。

りんかいチャレンジカップに参加するために、わざわざ東京までやってきました。
・・・というのはさすがに嘘ですが、とにかく参加してくれました。

海外の大会に行ったことはなくても、2006年の水戸の世界選手権とか、今年のOWCとかで見かけたことあるーって人も結構いるのではないかと思います。

彼は昨年まで世界オセロ連盟の会長でした。今は副会長って立場。今年の世界選手権は企業間のアレでアレなところもありましたが、彼が中心になって大成功させていましたね。

彼とはそこそこ親しくさせてもらってましたが、ほぼ丸一日一緒に過ごしたのは今回が初めて。大変楽しいおっさんでした。

私、英語人の英語はうますぎて(?)聞き取れない部分が多いのですが、英語人ではない人の英語はわかりやすくていいです。彼の場合、j の発音が y の音になるところと、ch が sh の音になるところさえ慣れればもう大丈夫。



この猫の写真は別に関係ありません。

OWC2014日本代表決定最終予選、ポイント差でギリでプレイオフに進めず、2年連続のOWC参加はならなかったわけですが・・・

もしかしたら辞退者が出るかもしれない。もしかしたら追加枠があるかもしれない。そんな思いを持ちつつ、この一週間、一応練習をしていました。
とは言っても、最終予選の成績から言えば、自分は補欠3番手ですからね。まぁ、その確率は限りなくゼロに近いんだろぉなぁとも思ってはいました。

が、が、が、先ほど、連盟事務局からとても素敵なメールが到着!

ワイルドカードとして用意してあった枠を3枠、日本人選手に割り当てることにした、と! 先日の最終予選の6位〜8位の、末国九段、村上九段、私の3人にその権利が回ってきました!

私はそもそもSkyguestに出ることは決まってまして、すでに宿もとってありますからね、速攻で「参加」の返事を送らせて頂きました!



こんな風に大喜びできるよう、がんばりまっせ!



11月16日はりんかいチャレンジカップでした。

高梨九段や末国九段は欠場でしたが、先日の大会でOWC2014の日本代表権を得た冨永八段が参戦。

冨永八段との試合は指運が良くてなんとか2石で勝てたのですが、他のゲームで2つも負けてしまい、結局優勝は5勝1敗の冨永八段でした。

さてさて、品川ではこのりんかいチャレンジカップと品川シーサイドオープンを1ヶ月ごとに交互に開催していますが、クラス分けの仕方が違うだけでほかは全く同じです。

最近恒例となっているものとして、ドリンク抽選があります。
通常は3回戦と4回戦の間に、今回は2回戦と3回戦の間でしたが、受付の時に名前を書いてもらった紙を封筒に入れ、その中から引いて名前が出てきた人が当選。

そのタイミングでのどが渇いた人は、自分で飲み物を買いに行くか、抽選で当たることを祈ってその場に残るか、大変難しい選択を強いられ(?)ます。

毎回そんな感じで6人くらいがドリンクをゲットします。

記憶によると、菱山三段がなぜか毎回当たってる気がします。




今回は更に、4回戦と5回戦の間にチョコレート抽選を実施。
やり方はドリンク抽選と一緒、名前が書かれた紙を引かれた人が当選。チョコレートがもらえる、というものです。

なるべくたくさんの人に当たって欲しいので、この時にはドリンク抽選に当たった人は抜いてあります。

  * * *

そんな感じで、上位入賞しないと賞品がゲットできないとなるとアレですからね、こんな感じの○○抽選を今後も増やして行こうと思ってます。

3日前に掲載した「数字で見るオセロ。の数字の見方1」の続きです。



この表の数字の見方について説明します。

■ 序中盤力(1-40)

「40手目勝数」とは、40手目を打ち終えた時点で優勢だった(以降最善ならば勝っていた)ゲーム数を表します。

「40手目勝率」は、「40手目勝数」を試合数で割ったものです。

前回出てきた「勝数gain」は、「勝数」から「40手目勝数」を引くことで計算されます。

Brian Rose の「40手目勝数」を見るとなんと12勝です。
しかし「勝数gain」が-5.0ということで、つまり40手目以降で逆転負けしてしまったゲームが5ゲームもあったということになります。

逆に山川さんは、40手目勝数が7.5と低めですが、「勝数gain」が2.0。40手目以降で2ゲーム逆転して勝利を奪い取っています。

続きはまた次回。



Othello World Cup 2014 の大会会場は、Marina Bay Sands です。
上の写真の通り、3つのタワーを屋上で連結した構造の、なんだか豪華なホテルです。

で、その屋上ってのが・・・



こんな感じでプールになってるんですね。

行ったらとりあえずこのプールで写真を撮ろうって感じ。

シンガポールでオセロの世界大会が行われるのは今回が初めてということもあって、シンガポールオセロ連盟、きばりましたね〜。

最後に、Marina Bay Sands の公式サイトへのリンクを:

Marina Bay Sands



OWC2014の参加枠の割り振りは、上の図の1つ目の表にあるように、日本10枠、ヨーロッパ10枠、アジア10枠、シンガポール(開催国)6枠、アメリカ/ワイルドカード4枠となっています。

で、2つ目の表にはアジアの10枠の詳細があるのですが、そこの一番下、

 Top Foreigner in Singapore Open - 1枠

ってのがあるんですよね。みんな知ってた?

私がこれに気づいたのは9月末で、すぐさまシンガポールの責任者に聞いてみました。これは日本人でもいいのか、と。

そしたら・・・

「もちろん日本人でもOK、ただしこの大会は8月末に終わっちゃったよ」

と。

無念、気づくのが遅かった。。

いやぁねぇ、英語の文章ってやっぱり読むのが億劫になって、しっかりと読まないんですよね。最初からちゃんと読んどけばよかった。

あぁ、無念!


1月にシンガポールで開催される Othello World Cup 2014 にて、オセロの石をいかに速く返すか選手権、Othello Speedwave が行われます。
お遊びと言えばお遊びですが、一応優勝者には優勝カップと賞金$100が出ることになっています。

上の動画はベルギーのTom Scotte選手の高速返し自慢。
64石返しに23.4秒ですから、1秒当り3個の域に達する速さです。

このOthello Speedwave、OWC2013の時もウェルカムパーティにて余興的に行われました。その時は栗田七段が24秒位のタイムで優勝していました。

OWC2014には栗田七段は参加しないので・・・
誰が優勝するのでしょうねぇ。やっぱり山川七段でしょうか。
今回はウェルカムパーティで予選をやって、大会3日目の最後に上位8名によるトーナメント形式で優勝者が決められます。
なんかわりと盛り上がる予感。



毎度のことですが一次情報はこちらです:

Othello World Cup 2014 - 概要

メインイベントのオセロには今年も賞金が出ます。

優勝: $3,000
2位: $1,500
3位: $750
4位: $250
※単位はアメリカドル

日本で開催したOWC2013より一回り額が下がってますが、いつもの世界選手権と同じですね。

そして更に、女子にも賞金が出ます!

女子優勝: $100

他の競技にも、優勝者には賞金が出るようです。

グランドオセロ優勝: $100
エイトスターズオセロ優勝: $100
スカイゲスト優勝: $100

ちなみにOWC2013では、グランドオセロ・エイトスターズオセロの優勝者には賞金ではなく木製デラックスエイトスターズオセロ盤が賞品として渡されていました。
スカイゲスト(ミラクルファイブ)は優勝賞金50,000円でした。

で、余興的なイベントにも優勝賞金が!

Othello Speed Wave 優勝: $100

平たく言うと、オセロの石早返し大会です。

最後に行われる団体戦は、優勝チームに優勝カップ5個 (人数分) が贈られるようです。

半月ほど前に、「数字で見る世界戦。」としてこんな表を掲載しました。



こういうマニアックなことを普段から気にしている人ならスッと入ってくる表かもしれませんが、そうではない人のために、それぞれの数字が何なのかを細かく書いてみようかと思います。

■ 総合力(1-60)

この「勝数」と「勝率」は説明不要かもしれませんが・・・

この表は世界戦の予選13試合を対象にしたものなわけですが、その13試合で何勝したかが「勝数」になります。勝ちは1勝、引分は0.5勝、負けは0勝となり、それを合計したものです。

「勝率」は「勝数」を「試合数」で割ったもの。この表の場合には勝数を13で割ったものになります。

「勝敗gain」は次の「序中盤力」の指標と関係してくる数字なんですが、40手目の時点で負けていた(評価値がマイナスだった)ゲームを、何ゲームひっくり返したか、という数です。
岡本さんの数字を例に取ると、勝敗gainが1.0となっているので、40手目以降で逆転勝ちしたゲームが1試合ある、ということになります。
もっと正確に言うと、40手目以降で逆転されたゲームがあればそれはマイナスとして扱われます。
従って、「勝敗gainが1.0」であることから読み取れることは、40手目以降で逆転勝ちしたゲームが、40手目以降で逆転負けしたゲームより1つ多かった、ということになります。

続きはまた次回。