昨日そんな感じの話をしたので、しばらくその流れで。
針落ち(時間切れ)した場合の結果の扱いって、実はよくわかってないという人も多いんじゃないかと思います。
オセロ連盟のホームページに書いてあるものを確認してみたら、実は私も昔のルールと混同しているところがありましたのでシェア。
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日本オセロ連盟競技ルール相手の時間が切れた瞬間、2石勝ち以上が確定
相手の残り時間がゼロになり、それを指摘した瞬間、自分の勝ちが確定します。結果は、
最低でも2石勝ち (33-31)になります。
相手が時間切れになったら、自分の残り時間を使って、両方の手(自分の手だけでなく相手の手も)を一人で打つことができます。これを
勝手打ちと呼びます。
つまり自分の手については普通に良い手を打って、相手の手については一番悪い手を打って良いわけですね。
そうすれば通常、大勝ちになるのでそれが結果になります。
ただ、残り数手しか残ってない場合など、どう打っても自分の石が32石以上にならない場合もあります。
だからと言って負けにはなりません。相手が時間切れになった時点で2石勝ち以上は保証されています。
相手の時間切れで勝った側の選手は、勝手打ちの結果残った自分の石数か、または33石(2石勝ち)を選択することができます。
途中で打つのをやめても良い
勝手打ちでは、60手目まで全て打つ必要はありません。
ここでやめると宣言して時計を止めることで、その時点で盤上に残っている石数を自分の結果とすることができます。
「盤上に残っている石数が自分の結果」と書いた通り、その場合空きマスは相手(時間切れした人)のものになります。
つまり勝手打ちしなくても良い
上に書いた通り、勝手打ちはいつでもやめることができるので、勝手打ちそのものをしなくても構いません。
その場合、相手が時間切れになった時に盤上に残っている自分の石数か、または33石のどちらかを選択します。
勝手打ち中に自分も時間切れになったら
ここが私が思っていたルールと変わっていたところになります。
昔のルールだと、勝手打ち中に自分も時間切れになった場合は1石勝ち(以前のルールでは奇数石差もあった)となりました。だから現在のルールでは「2石勝ち」になるものだと思い込んでいたのですが・・・
現在のルールでは、自分も時間切れになった場合にはその時点で勝手打ち終了、そこで自ら勝手打ちをやめるのと全く同じ扱いになります。
つまりその時点で盤上に残っている自分の石数か、または33石のどちらかを選択する、ということになります。
なお、石が返し終わっていない場合でもその手は有効で、時間切れになってもその手については全ての石を返すことができます。
もう一つ勘違いしてたところ
昔のルールでは「引分勝ち」という概念はありませんでした。
また、空いたマスは折半なので、1石差とか3石差とか、奇数石差が存在していました。
32対31で1マス空いて終わった場合などが「1石差勝ち」です。
で、勝手打ちをしても「自分の勝ち」にならない場合には「1石差勝ち」とするのがルールだったんですね。
これらの決めをそのまま現在のルールに変えてはめこむと、
「勝手打ちをして引分勝ちになった場合」
については、ちゃんと自分の勝ちになっているので、結果は32-32とするものだとずーっと思い込んでいました。
これ、上に書いた通り、2石勝ち以上にならなかった場合には2石差にする、というのが現在のルールです。