Othello! JAPAN Blog
東京名人になったど〜


むかーしと比べて地区名人の価値は大きく下がりはしたのですが、やっぱ優勝は気持ちいいやね。

6戦全勝で2014年の東京名人になりました!

昔の名人戦


もう大昔になっちゃうのかな、1999年までの名人戦ってのは挑戦制でやってたのです。

まず、地区名人戦があります。この大会で優勝した(地区によっては準優勝者も)16人が東京に集まって挑戦者決定戦というものをやります。これで優勝すると、前年の名人と四番勝負。その四番勝負に勝った方がその年の名人になる、というやり方です。

地区名人戦で優勝しないとその先がないわけですから、名人になるには地区名人戦は避けては通れないものでした。

最近の名人戦


名人戦の参加はオープンになりましたからね、名人になるのに地区名人戦の参加は特に必要はありません。

とは言ってもですね、やっぱり「地区名人」ってのも名誉あるものです。「別に負けても・・・」という気持ちも正直どこかにあったりもしますが、やっぱり勝ちたいですし、勝ったらうれしいものです。

2014年東京名人戦


そんなわけで今日は東京名人戦だったわけですが、篠原兄弟がなんかすごくいい感じでした。

2人とも初戦を勝利して迎えた第2試合、兄弟それぞれ1番テーブルと2番テーブルに。



まずは篠原諒三段、あの皆勤賞で有名な高橋三段にあっさり勝利。

そして篠原諄初段、



Cラインと中辺を通されてしまいヒヤッとするも、あのりんかいCC優勝が趣味の馬渕三段を倒す!

篠原兄弟2連勝スタート!

続く第3試合、篠原諒三段は中島八段に、篠原諄初段は中野二段にそれぞれ敗れ、2勝1敗。

第4試合、篠原諒三段は中野二段に勝利、篠原諄初段は麻生四段に勝利! 2人とも、ここまで勝つ時も負けるときも一緒で3勝1敗。

ずーっと同じ勝星ですからね、5回戦ではさすがに兄弟の直接対決。



ちなみに、隣の1番テーブルは、全勝の私と1敗の高橋三段の対戦。
この時点で全勝は1人になっているので、私としてはこのゲームを勝利すれば最後負けてもプレイオフには進める、といった状況。

勝てば展開によっては東京名人のチャンスもある兄弟対決、制したのは弟の篠原諄初段! 最終戦勝てば5勝、最低でも二段昇段、展開によっては準優勝で三段昇段、全勝の中島八段が敗れればプレイオフで東京名人もあるかも!

最終戦を前に、4勝以上は以下の3名。
1. 中島 哲也 八段 5勝0敗
2. 中野 譲  二段 4勝1敗
3. 篠原 諄  初段 4勝1敗
全勝の私は中野二段と対戦、篠原諄初段は2敗者との対戦。

篠原諄初段の三段昇段に焦点を当てると、私が全勝優勝を決めつつ篠原初段が勝つ、というのが一番すっきり。

篠原初段が勝っても私が負けると3人のプレイオフになるため、篠原初段的には東京名人の芽も出てはくるものの、プレイオフ1回戦で負けると二段昇段止まりとなってしまう。

そんなわけで、もちろん私は諄君を応援してたわけですが、私も諄君の応援を取り付けることとなりました。

そして結果は、諄君、逆偶数にはまりながらも4石差で逃げ切り勝利。

「お、勝ったんだ?」と対局中の私が声をかけると、「なかじさん、勝って下さいよ!」と。


○番

勝てば優勝となる私のゲーム、こんな感じの終盤。

手拍子で○h8なんか打っちゃうと逆転しちゃうわけですが、ちゃんとこの後最善手を打ち続けましたよ。ちなみにこれ、右下に打つなら○h8じゃなくて○h7ね。

そんなわけで無事、自分の全勝優勝と諄君の三段昇段を確定させることに成功したのでした!