Othello! JAPAN Blog
園児でも理解している正しい伏せ石のやり方


1月5日(土)、品川で品川ニューイヤーズカップ2019が開催されました。

今年も新年早々78名の方にお集まり頂き、大変盛り上がった大会になりました!

さて、これは普段の大会でも同様ですが、開会式ではルールの説明があります。
「段級位が上の人が、盤の上に石を1個手で隠しておいて・・・」
と、伏せ石について普段通りの説明をしたのですが、正しく伝えるために、ちょうど目が合った凛駆(りんく)君



まだ年長さんのこの子です、この凛駆君に問いかけてみました。

中島 「凛駆君、伏せ石はこうやって手の上に石を置いてもう一方の手で隠してもいいの?」
凛駆 「だめでーす」
中島 「え、なんで?」
凛駆 「両手でやるとずるがしやすいからでーす」

そう、その通り。
年長さんが、ルールを正しく知っているだけでなく、その理由までわかってるとかすごくないですか。

連盟でルールとして
石を1個 盤上に 水平に置いて隠した上で
と、わざわざ「盤上に」と決めているのは、そういう意図があります。

その伏せ石をしている人が不正をするような人なのか絶対にやらなそうな人なのかは関係なく、不正が出来る余地を極力排除し、もめる要素をなるべく少なくする(できれば限りなくゼロに近づける)ために存在しているのが「ルール」です。

また、伏せ石は段級位上位者が行うものなので特に注意が必要です。
「その方がやりやすいから」というような自分本位の理由で間違った伏せ石をしているような人がもしいたら、ぜひあらためましょう。
相手は「ちゃんと盤上で伏せて欲しいな」と思っているかもしれません。
しかし、段級位上位者に意見をするというのは、結構な心理的負担があるものです。実力が上のあなたに遠慮して言えないだけかもしれません。
「相手が異議を唱えないということは問題ない」という考え方はかなり傲慢な考え方です。
電車で携帯電話でしゃべっていても誰も文句を言わなければ良いのか、という話と似てますよね。文句を言わなくても(言えなくても)、「うるさいな。。」と思ってる人は必ずいますよね。そういう人を守るためにあるのが「ルール」なわけです。

そんなわけで、伏せ石をする機会の多い高段位の人は特に、しっかりと正しい伏せ石をするよう意識して下さいね。

幸い、私のオセロ教室に通う子はもちろん、品川の大会に参加する人の中でルールに反する伏せ石をしている人はほとんどいません。

他地区の大会主催者さまもぜひ、「ずるができる要素を減らす」という趣旨があるということを理解し、もしも正しくないやり方をしている人がいた場合には注意するようにして頂けると嬉しいです。

土金(つちがね)兄弟




こちらは凛駆君のお兄ちゃんの大志(たいし)君。小学校3年生。

大志君も凛駆君も、現在初段です。

「土金」という苗字の読みを変え、「ドキンちゃん」と呼ばれたりもします。

私の門下生となってまだ半年弱ですが、ここのところ2人ともメキメキと力を付けてきています。
まだはっきりと結果には表れてないので、本人はちょっとムズムズ(?)してるかもしれません。

でもほんと、兄弟で出来るっていいですよね。
しかも二人とも初段なので、いい練習相手がいつもすぐそばにいるんですからね。

凛駆君は、オンラインオセロ教室のレッスン動画を、初級・中級・上級と全てについて、毎日毎日夜遅くまで、お母さんに怒られる(?)まで見てるそう。

大志君は、家族がお出かけする中、一人で家で留守番してオセロの練習をしてたりするそう。

3年生と年長の兄弟、小学生日本一になるチャンスはたくさんあります。
2人とも負けず嫌いな感じプンプンですから、2人で刺激し合って、どんどん強くなっていってほしいです!

ちなみに凛駆君、お母さん曰く
以前はポケモンを端から端まで覚えるポケモンおたくでしたが、今はオセロおたくです(笑)
とのこと。
ポケモンに向けていたパワーを今はオセロに注いでいる、と。期待できますねぇ〜。

■中島八段の小学生オセロ教室
http://seaside.othello.org/renshukai/

■中島八段のオンラインオセロ教室
http://school.othello.org/