
品川シーサイドオープン最終戦、中島八段 vs 高梨九段
2018年9月22日(土)に開催された品川シーサイドオープンで、東京グランプリ2018対象大会が全て終了しました。
今年から(来年から?)全日本選手権の開催時期が変わったため、通常1年間に渡って行われるこのレース、今回は6月〜9月の4ヶ月という短いレースになりました。
東京グランプリ2018の対象となる大会は以下の10大会です:
2018年6月09日(土) 第127回りんかいチャレンジカップ
2018年6月23日(土) 第136回品川シーサイドオープン
2018年7月07日(土) 第128回りんかいチャレンジカップ
2018年7月21日(土) 第137回品川シーサイドオープン
2018年8月04日(土) 第129回りんかいチャレンジカップ
2018年8月11日(祝) 第7回東京オープン
2018年8月18日(土) 第138回品川シーサイドオープン
2018年9月08日(土) 第130回りんかいチャレンジカップ
2018年9月15日(土) 第8回東京オープン
2018年9月22日(土) 第139回品川シーサイドオープン
詳細は
東京ブロック公式サイトに書いてありますが、それぞれの大会で、優勝すると25点、準優勝が13点、3位が10点・・・というように成績に応じてポイントが入ります。ポイントを獲得した大会のうち、上位4大会分のポイントの合計が自分のポイントとなります。
まぁ、優勝のポイントが大きいので、通常は優勝回数が多い人が上位になる、という感じです。
さて、8月末の時点で、各大会の優勝者はこんな感じでした。
2018年6月09日(土) 清信健太 六段 第127回りんかいチャレンジカップ
2018年6月23日(土) 岡本一樹 九段 第136回品川シーサイドオープン
2018年7月07日(土) 末國 誠 九段 第128回りんかいチャレンジカップ
2018年7月21日(土) 岡本一樹 九段 第137回品川シーサイドオープン
2018年8月04日(土) 末國 誠 九段 第129回りんかいチャレンジカップ
2018年8月11日(祝) 中島哲也 八段 第7回東京オープン
2018年8月18日(土) 岡本一樹 九段 第138回品川シーサイドオープン
2018年9月08日(土) ???? ?? 第130回りんかいチャレンジカップ
2018年9月15日(土) ???? ?? 第8回東京オープン
2018年9月22日(土) ???? ?? 第139回品川シーサイドオープン
岡本九段が3回、末國九段が2回、中島八段と清信六段が1回です。
残り3大会なので、岡本九段が東京グランプリ2位以内に入るのは確実かと思われていたのですが・・・
9月8日のりんかいチャレンジカップでは、中島八段が全勝で優勝し、順位を2位にあげます。
2大会を残して、こんな状況です:
順位 | 氏名 | 段位 | TGP | 総得点 |
---|
1 | 岡本 一樹 | 九段 | 88 | 105 |
2 | 中島 哲也 | 八段 | 73 | 98 |
3 | 末國 誠 | 九段 | 71 | 85 |
4 | 清信 健太 | 六段 | 53 | 80 |
3位の末國九段が2位以上にあがるには、残り2大会のどちらかで準優勝以上が必要。
4位の清信六段が2位以上にあがるには、残り2大会両方優勝することが必要。
そして9月15日の東京オープン、麻布の伍二段に敗れた中島八段と岡本九段に対し、伍二段を倒した末國九段が全勝優勝。末國九段、岡本九段、中島八段の直接対決はなく、伍二段に勝ったか負けたかで順位が決まりました。
そして1大会を残して、東京グランプリの上位の状況はこんな感じ:
順位 | 氏名 | 段位 | TGP | 総得点 |
---|
1 | 岡本 一樹 | 九段 | 88 | 115 |
2 | 末國 誠 | 九段 | 88 | 110 |
3 | 中島 哲也 | 八段 | 73 | 105 |
3位の中島八段が2位以上にあがるには、最終戦で優勝が必要。
2位の末國九段は、その場合でも最後の大会で6位以内に入れば2位キープが確定。
私用で欠場の岡本九段は、中島八段が優勝しないか、末國九段が6位以内に入らなければ逃げ切り。
何にしても、残り1大会で優勝が条件となっている中島八段はつらい状況。
そして最終戦、9月22日の品川シーサイドオープン、世界戦を2週間後に控えた高梨九段も参戦。
強豪が多ければ多いほど、優勝が条件の中島八段にとっては逆風。
シーサイドオープンの結果は
オセロ連盟公式サイトにある通り・・・
中島八段が優勝、末國九段が準優勝。
その結果東京グランプリ2018は最終結果は、
順位 | 氏名 | 段位 | TGP | 総得点 |
---|
1 | 中島 哲也 | 八段 | 88 | 130 |
2 | 末國 誠 | 九段 | 88 | 123 |
3 | 岡本 一樹 | 九段 | 88 | 115 |
こうなりました。
3人とも、優勝3回+準優勝1回で88点の同点!
同点の場合、総得点(上位4大会の合計でなく、対象大会で獲得した全てのポイントの合計)で順位が決まるため、中島八段と末國九段が次回の全日本のシード権を獲得、ということになりました。
しょーじきめちゃめちゃ嬉しかった
いやぁ〜、優勝すればそれはいつでも嬉しいんですが、今回の優勝はハンパない嬉しさでした。
優勝しないと東京グランプリ2位以内がない厳しい条件の中での優勝ですからね、最終戦勝って優勝が決まった後はいい年してはしゃいでしまいました。
最終戦でギリギリまくられてしまった岡本九段のために良い情報を1つ。
過去の統計上、東京グランプリで次点になった選手のブロック大会通過率は100%です。