ディーラーは機械的にプレーします。手の合計が16以下ならヒット、17以上になったらスタンドです。
何も考えない戦術(?)として、プレイヤーもディーラーと同じやり方をしたらどうでしょう。16以下なら必ずヒット、17以上になったら必ずスタンドです。
この場合、期待値は -6% ほどになります。こんなやり方でもそれなりに勝てますが、期待値 -6% ということは、平均して毎回賭け金の 6% くらいずつ負けて行くということ。1回$25のテーブルで100回プレイすると、$150ほど負ける計算になります。
ディーラーと同じプレイをするとなぜ負けることになるのかですが、ポイントはバースト (22以上になってしまうこと。「ドボン」と言ったりもしますよね) です。プレイヤーはディーラーより先にプレイするわけですが、プレイヤーがバーストするとその時点で負けが確定します。ディーラーもバーストしたとしても、これは引き分けにはなりません。
ブラックジャックでは、この点だけがプレイヤーにとって不利なルールとなります。
ということで、もちろんバーストを恐れすぎてもいけないのですが、バーストしないように気を付けなければいけない場面では例えば 12 点しかなくてもカードを引かずにスタンドする勇気 (?) が必要になります。
ディーラーに配られた1枚目のカードを「アップカード」と言います。このアップカードによって、プレイヤーのアクションは変わってきます。
では、誰でもすぐに覚えられる戦術その1:
これをやることで、期待値は -2.5% へと劇的に改善します。
自分の手が12以上になっているということは、次に例えば絵札を引くとバーストしてしまいます。このバーストする危険を避けようという戦術です。でもなぜディーラーのアップカードが 2〜6 の時なのかですが、これはその場合ディーラーがバーストする可能性が高いからです。アップカードが6の場合、42%程度の確率でディーラーがバーストします。