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【コラム】もうすぐ世界選手権
2009年11月2日(月)

 第33回世界選手権が、今週木曜日から土曜日にかけて開催されます。年に一度のビッグイベントですから、最大限楽しむためにも、ちょっと情報通になっておきましょう。

開催地

今年はベルギーのゲントで開催されます。
日本との時差は-8時間。ベルギーの時間に8時間加えると日本の時間になります。

スケジュール

11月5日(木) 予選1回戦〜7回戦
11月6日(金) 予選8回戦〜13回戦 (必要ならばプレイオフ)
11月7日(土) 準決勝、決勝、3位決定戦、女子決勝

決勝は11月7日の14時10分(現地時間)開始。日本時間では22時10分。

大会形式

予選13ラウンド。持ち時間30分。同勝数者のタイブレイクにはブライトウェルポイントを使用。
予選上位4名が3日目の準決勝に進出。但し予選4位と5位の勝数が同じ場合には、準決勝進出をかけてプレイオフを行い、その勝者が準決勝に進出。
女子選手の中の上位2名は、3日目の女子の部決勝に進出。

準決勝の持ち時間は35分、決勝は40分。
準決勝の組合せは、予選1位vs予選4位、予選2位vs予選3位。
準決勝・決勝は三番勝負。1局目の手番は予選上位者が選択。2局目はその逆。3局目は、2局目まででリードしている方(イーブンの場合は予選上位者)が手番を選択。1勝1敗1分石差0、または3分の場合には、予選上位者の勝利となる。
3位決定戦は一番勝負。手番は予選上位者が選択。引分の場合は予選上位者の勝利となる。

女子選手が上位4名に入り準決勝進出となった場合、女子の部決勝は行わず、そのプレイヤがそのまま女子チャンピオンとなる。

日本代表選手

以下の4名が日本代表として世界選手権に出場します。

現タイトル/氏名/段位 世界戦実績 国内メジャー実績
名人

高梨悠介 七段
初参加 2009年名人戦優勝
全日本チャンピオン

滝沢雅樹 九段
1985年 優勝
1994年 優勝
2008年 9位


1985年全日本選手権優勝
1994年全日本選手権優勝
1996年名人戦優勝
2008年王座戦優勝
2009年全日本選手権優勝
王座

岡本一樹 七段
初参加 2009年王座戦優勝
女流名人

浦島芽衣 五段
初参加 2008年名人戦女子の部優勝
2009年名人戦女子の部優勝

みどころ

現世界チャンピオンのイタリア代表Michele Borassi は連覇を狙って今年も参加。昨年は勢いに乗って頂点の座に登り詰めましたが、今年も昨年の勢いを見せ付けてくれるでしょうか。

既に現地入りして時差調整を行っている(?)シンガポール代表の末国九段、昨年は自身初の予選落ちを喫し、今年はしっかりと準備をして大会に臨む模様。天敵のBen Seeleyが不参加とあり、12年ぶり2回目の世界戦優勝となるか、注目です。

「ジャンプ君」の愛称で知られる高梨七段は、もちろん今回が初出場。今年の名人戦では殆どの人に「優勝候補」と思われマークされながらもがっちり優勝した安定した強さの持ち主。谷田七段の持つ最年少記録の更新とはならないものの、高校2年にしての世界制覇がなるか超注目です。

滝沢九段は1985年、1994年と二度に渡り世界一の座に就いた最も実績のあるプレイヤー。昨年は12年ぶりにタイトルを奪取して、14年ぶりに世界選手権出場。決勝トーナメント進出はならなかったものの、やはり安定した力を見せ、9位に入っている。
2年連続での世界戦出場となる今回、ベテランならではの落ち着いたゲーム運びで好成績を期待したい。

王座戦を7戦全勝で制した岡本七段はまだ中学生。もちろん今回が初出場。中学生とは言っても序盤の知識、中終盤の実力ともに本物。谷田七段のもつ最年少優勝記録が27年ぶりに塗り替えられることになるか、一番の注目です。

ここ3年は龍見六段の独壇場だった女子の部に新しい風を入れた浦島五段。オセロに対する必死さを感じさせない(?)でいてあの強さ、17年前に女子の部を連覇した渡邊あずさ五段を思い出します。世界選手権を楽しんでいる間にいつの間にか女子世界一に、きっとなっていることと思います。

2009年世界選手権公式サイト

   http://www.worldothellofederation.com/woc2009/

世界オセロ連盟公式サイト

   http://www.worldothellofederation.com/
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