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【コラム】もうすぐ世界選手権
2008年11月17日(月)

 第32回世界選手権が、今週木曜日から土曜日にかけて開催されます。年に一度のビッグイベントですから、最大限楽しむためにも、ちょっと情報通になっておきましょう。

開催地

今年はノルウェーのオスロで開催されます。
日本との時差は-8時間。ノルウェーの時間に8時間加えると日本の時間になります。

スケジュール

11月20日(木) 予選1回戦〜7回戦
11月21日(金) 予選8回戦〜13回戦 (必要ならばプレイオフ)
11月22日(土) 準決勝、決勝、3位決定戦、女子決勝

決勝は11月22日の14時10分(現地時間)開始。日本時間では22時10分。

大会形式

予選13ラウンド。持ち時間30分。同勝数者のタイブレイクにはブライトウェルポイントを使用。
予選上位4名が3日目の準決勝に進出。但し予選4位と5位の勝数が同じ場合には、準決勝進出をかけてプレイオフを行い、その勝者が準決勝に進出。
女子選手の中の上位2名は、3日目の女子の部決勝に進出。

準決勝の持ち時間は35分、決勝は40分。
準決勝の組合せは、予選1位vs予選4位、予選2位vs予選3位。
準決勝・決勝は三番勝負。1局目の手番は予選上位者が選択。2局目はその逆。3局目は、2局目まででリードしている方(イーブンの場合は予選上位者)が手番を選択。1勝1敗1分石差0、または3分の場合には、予選上位者の勝利となる。
3位決定戦は一番勝負。手番は予選上位者が選択。引分の場合は予選上位者の勝利となる。

女子選手が上位4名に入り準決勝進出となった場合、女子の部決勝は行わず、そのプレイヤがそのまま女子チャンピオンとなる。

日本代表選手

以下の4名が日本代表として世界選手権に出場します。

現タイトル/氏名/段位 世界戦実績 国内メジャー実績
名人

宮岡環 七段
2005年 4位 2005年名人戦優勝
2008年名人戦優勝
全日本チャンピオン

飯島隆宗 七段
初参加 2008年全日本選手権優勝
王座

滝沢雅樹 八段
1985年 優勝
1994年 優勝
1985年全日本選手権優勝
1994年全日本選手権優勝
1996年名人戦優勝
2008年王座戦優勝
全日本女子チャンピオン

龍見有希子 六段
2006年 34位
2007年 28位 女子優勝
2006年全日本選手権女子の部優勝
2007年名人戦女子の部優勝
2007年全日本選手権女子の部優勝
2008年全日本選手権女子の部優勝

みどころ

現世界チャンピオンの冨永八段は、残念ながら今年は代表権を得られず不参加。
10年間の沈黙を破り、2005年・2006年と連続で世界一に返り咲いた為則九段も今年は代表権を得られず不参加。
2003年・2004年と連続で世界一に輝いたアメリカの Ben Seeley も欠場。
すなわち、ここ 5 年以内の世界チャンピオンはそろって欠場。

となると俄然燃えていると思われるのがシンガポール代表の末国九段。末国九段は、ここ5年で世界戦に3回出場。そして3回とも決勝で敗れている。その時敗れたBen Seeley、為則九段の両氏が不参加となる今大会、17連勝の完全優勝も夢ではないと、きっと本人は思っているでしょう。

宮岡七段は2005年以来3年ぶりの出場。前回は粘り強く予選を突破するも、惜しくも準決勝で敗れての4位入賞。新婚場所の今回は、更にその上の結果を狙っているだろう。

飯島七段は、自他共に認める気合系オセロプレイヤー。ここ一番の集中力の高さは、間違いなくトップクラス。全日本選手権で見せた爆発力を、世界戦でも是非見せて欲しい。

滝沢八段は1985年、1994年と二度に渡り世界一の座に就いた最も実績のあるプレイヤー。12年ぶりにタイトルを奪取して、14年ぶりに代表権を取得。世界戦優勝率100%の滝沢八段、ベテランならではの落ち着いたゲーム運びで好成績を期待したい。

日本女子のトップに君臨して3年目。昨年は女子世界チャンプとなった龍見六段、おそらく今年も優勝してくれるだろう。

2008年世界選手権公式サイト

   http://www.worldothellofederation.com/woc2008/

世界オセロ連盟公式サイト

   http://www.worldothellofederation.com/
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