第31回世界選手権が、来月末に開催されます。年に一度のビッグイベントですから、最大限楽しむためにも、ちょっと情報通になっておきましょう。
開催地
今年はギリシャのアテネで開催されます。
日本との時差は-7時間。ギリシャの時間に7時間加えると日本の時間になります。
スケジュール
11月29日(木) 予選1回戦〜7回戦
11月30日(金) 予選8回戦〜13回戦 (必要ならばプレイオフ)
12月 1日(土) 準決勝、決勝、3位決定戦、女子決勝
決勝は12月1日の14時10分(現地時間)開始。日本時間では21時10分。
大会形式
予選13ラウンド。持ち時間30分。同勝数者のタイブレイクにはブライトウェルポイントを使用。
予選上位4名が3日目の準決勝に進出。但し予選4位と5位の勝数が同じ場合には、準決勝進出をかけてプレイオフを行い、その勝者が準決勝に進出。
準決勝の持ち時間は35分、決勝は40分。
準決勝の組合せは、予選1位vs予選4位、予選2位vs予選3位。
準決勝・決勝は三番勝負。1局目の手番は予選上位者が選択。2局目はその逆。3局目は、2局目まででリードしている方(イーブンの場合は予選上位者)が手番を選択。1勝1敗1分石差0、または3分の場合には、予選上位者の勝利となる。
3位決定戦は一番勝負。手番は予選上位者が選択。引分の場合は予選上位者の勝利となる。
日本代表選手
以下の4名が日本代表として世界選手権に出場します。
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現タイトル/氏名/段位 |
世界戦実績 |
国内メジャー実績 |
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名人
冨永健太 八段 |
初参加 |
1999年名人戦優勝
1999年全日本選手権優勝
2007年名人戦優勝 |
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全日本チャンピオン
大野友弘 七段 |
初参加 |
2007年全日本選手権優勝 |
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王座
中島哲也 八段 |
1999年 準優勝
2006年 4位 |
1997年名人戦優勝
1998年名人戦優勝
2006年名人戦優勝
2006年全日本選手権優勝
2007年王座戦優勝 |
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女流名人
全日本女子チャンピオン
龍見有希子 六段 |
2006年 34位 |
2006年全日本選手権女子の部優勝
2007年名人戦女子の部優勝
2007年全日本選手権女子の部優勝
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みどころ
現世界チャンピオンの為則九段が、残念ながら今年は代表権を得られず不参加。2度目の世界戦三連覇はなりませんでした。
また、2003年・2004年と連続で世界一に輝いたアメリカの Ben Seeley は欠場。
となると俄然燃えていると思われるのがシンガポール代表の末国九段。末国九段は、ここ4年で世界戦に3回出場。そして3回とも決勝で敗れている。その時敗れたBen
Seeley、為則九段の両氏が不参加となる今大会、17連勝の完全優勝も夢ではないと、きっと本人は思っているでしょう。
冨永八段は1999年に一度出場権を得ながらも、体調不良で泣く泣く欠場しており、今回が世界への初挑戦。昨年後半からの安定した強さを見るに、平常心で戦えれば準決勝進出は間違いない安定した実力の持ち主。
大野七段は、2007年の駒野七段以来の若手による世界挑戦。膨大な序盤の知識を武器に、世界戦でも得意の早打ちで勝ちまくってくれるでしょう。日本代表の中で、最も心臓が強そうです。
中島八段は、去年に続いて3度目の世界挑戦。大舞台に弱いが、一応過去2回の世界戦ではどちらも予選突破を果たしている。平常心で臨めれば、まず準決勝には進出できる棋力を持っているはず。
圧倒的な強さで女流名人、全日本女子チャンプの二冠に輝いた龍見六段、一昨年の星五段、昨年の辻五段に続いて女子世界チャンピオンの座に就けるか。普段の力を出せれば、決勝進出は間違いないだろう。
2007年世界選手権公式サイト
http://www.worldothellofederation.com/woc2007/
世界オセロ連盟公式サイト
http://www.worldothellofederation.com/