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優勝の為則九段 |
7月17日、国立オリンピック記念青少年総合センターに於いて全日本選手権が開催された。
無差別部門優勝は為則九段。4 回戦で中島六段、5 回戦で坂口九段を退け、決勝では山田四段に
2-0 のストレート勝ちと、圧倒的な強さ。為則九段は、これで2年連続7回目の優勝となる。
準優勝は山田四段、3 位は坂口九段。
優勝の為則九段のスピーチ
去年の世界戦でBen Seeleyを見たとき、彼から出てるオーラのようなものを感じて、打つ前に「負けた」というのをすごく感じた。この
Ben Seeley に大きな刺激を受け、また自分も気持ちが高まった。
末国君と練習対局をしているときに終盤で形読みで悩んでいたら、「為則さん、何をしてるんですか?ここは数えるところですよ!」と言われ、あの終盤の魔術師と言われている末国君でもこういう局面からちゃんと数えるんだ、と驚いた。
そこで自分も終盤の勉強をしなおした。
木下央子さんにインターネットオセロを教えてもらった。それまでネットオセロはまったくやっていなかったのだが、それをきっかけに日本のサイトや海外のサイトで打ちまくるようになった。
これで対局数(練習量)が著しく増加した。
去年の全日本選手権は、勝てるとは思っていない中あれよあれよと勝ってしまった感じだった。しかし今年は、この3人にきっかけを与えられて、勝つぞという気持ちでのぞみ、そして自信もあった。
昨年の世界選手権では、「末国君の援護射撃をする」と言いつつその末国君に勝ってしまったり、ベンに負けてしまったりと、全く援護になっていなかった。